「コロナの影響で出勤日が減り、給与が減った」との声も
全体では前年より1万円増という結果になったが、「doda」では新型コロナウイルス感染拡大前の期間が含まれていることもあり、コロナ禍による年収への顕著な影響などは見られなかったとしている。
しかし、2020年8月に1万5000人のビジネスパーソンを対象に行った、仕事満足度に関するインターネット調査では、今年度の給与に対して、「コロナの影響で出勤日が減り、給与が減った」「ボーナスがなくなった」「在宅勤務で残業が減り、給与が減った」といったコメントが多く寄せられという。
「doda」編集長の喜多恭子さんは、
「2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、フレックスやリモートワークなど新しい働き方が急速に広まり、働く環境が大きく変化しました。さらに、この先も仕事や転職を取り巻く状況は刻々と変わることが予想されます。働き方の変化や時間外労働の上限規制による残業時間の減少、中途採用においては、ポテンシャル採用から経験重視の即戦力採用へとシフトする動きなども見られます。これから年収を条件に転職活動をする場合や、現職での万一の収入の変化に備えるためにも、常に新しい情報にアンテナを立てておくことをオススメします」
と話している。
なお、調査は 2019年9月から2020年8月末までに、dodaエージェントサービスに登録した20~65歳の男女で、正社員が対象。有効回答数は約40万件。なお、平均年収は支給額ベース。