加藤官房長官「ステージ3の危険な地域は存在しない」
日本医師会の中川敏男会長も12月9日の記者会見で、
「旭川市や北海道に限った話ではなく、地域医療が瀬戸際に追い込まれる状況にある。医療従事者の心身の疲労もピークに達している。全国で市中感染が拡大している現状では、誰もが感染している可能性がある。最強の感染拡大防止策は、一人ひとりの日常の、慎重で愚直な所作と行動だ」
として、マスクと手洗いなどの基本動作とともに、極力移動を控えるよう呼びかけた。
しかし、菅政権は12月8日に決定した追加経済対策で、GoToトラベル事業の延長方針を打ち出したばかり。菅首相自身が旗振り役となっていることもあり、事業停止には否定的だ。菅政権は「ステージ3」に該当する地域は存在しないという立場をとっており、尾身茂会長ら医療専門家の訴えに対し、加藤勝信官房長官は12月9日の記者会見でも、
「現時点においてステージ3に該当すると判断された都道府県はない」
と述べ、事業を継続する方針を強調した。
こうした頑なな菅義偉首相に姿勢について、ネット上では猛批判の声があふれている。