きょうは、50代のGさんです。
「最近『コロナ後に必要な○○』のような記事をよく目にするんですが、自分のような年齢からだとどんなことができるのかなって考えています。勤めているのが中小企業なので、恥ずかしながら在宅勤務を取り入れることもなく、非常事態宣言もふだん通りに通勤していました。あまり自分の周りではすごく変わったこともないので、取り残されていることも実感しつつ、何とか仕事はできているので、そんなに危機感を感じていません......」
弱い部分を自覚しないといけない
今春、ある自治体で新型コロナウイルスの感染者数を集計するために、FAXがメインのツールだったという記事が出ていましたね。その他にも、印鑑を押すために会社に出勤するなどなど......。世界でデジタル化が進んでいるなか、コロナ禍で日本の弱い部分が浮き彫りになってしまったのです。
ところで、Gさんの会社はFAXを使っていますか?
「FAXがメインの通信ツールで、印鑑ももちろん使っています」(Gさん)
まず、Gさんの会社の弱い部分、遅れをとっている感じる部分を自覚しましょう。それが日本の弱い部分だったりします。たとえば、こんな弱さを実感するかもしれません。
・アナログからデジタル化へ
・マンパワーからAI化へ
また、先ほどGさんが取り残されていると感じている部分が、Gさんの会社の弱い部分だと思います。このまま変わらず3年後、5年後が過ぎた時、Gさんの会社はどうなっているでしょう。まずいですよね。今のままの現状維持は、衰退でしかありません。
Gさんが定年するまではなんとかギリギリ持つかもしれませんが、このコロナ禍は「このままじゃまずいかも」と、気づくきっかけを与えてくれたとも言えます。その気持ちにフタをせず、Gさん、動きましょう。
若い人の意見に耳を傾けよう
では、どう動けばいいのでしょう......。「この会社は仕組みが古い」「○○が導入されたらいいのに」など若手が話していることを聞いたことはありませんか?
その仕組みやシステムを取り入れるか、導入するかは別にして、まずはどんな導入した場合、どんなメリットがあるか、知ってみることが大事です。
うちの会社には「無理」「無駄」と拒否反応をせず、若い人の意見に耳を傾けてみましょう。初期投資が必要になる場合もあると思いますが、その費用対効果、投資対効果を考えると、この先必要だったりします。
現に私自身もアナログな会社からデジタルな会社に移った時、「こんな便利なシステムがあるんだ」と感動しました。たとえば、マンパワーの力をかけるべき部分を変えることで、効率も上がったり、ストレスも軽減されたりすることがあります。本来、人間が力を入れるべき部分に集中できるようにもなるのです。
昔の常識が、今は非常識。昔の非常識が今の常識になっていることが、世の中にはたくさんあります。それを受け入れることが50代には必要だと思います。耳毛の生えた年配の方を電車で見かけることがありますが、近い将来、耳毛の脱毛が一般的になる日も来るかもしれません。常識に囚われず、変化に柔軟になることが大切ですね。
50代は会社の邪魔ものなのか?
「会社から煙たがれる50代」――。そんなフレーズも耳にしますが、すべての50代がそんな状態なのではありません。ただ、どんな時も変化を起こそうとすると、たいてい反対する人が出てきます。
新しい変化に向けて「そんなの無駄だ」「うちの会社では無理だ」と反対するのです。年齢を重ねると変化を望まず、現状維持を求める傾向があります。今の立場を守るために、変化することを拒んだり、反対したり、時には妨害したり、そんなことをするから煙たがれるのです。
会社にしろ、個人にしろコロナ後を生き抜くためには、変化するしかありません。Gさんもせっかく「このままじゃマズイ」と感じた気持ちに、スルーせずに向き合ってみましょう。後々後悔するのではなく、Gさんが「取り残されているな」と感じたことに対して、ぜひ動いてみてくださいね。まずはオンライン会議を取り入れてみてはいかがでしょうか。(ひろ子ママ)