同族承継が急減! 代わりは内部昇格
2018年以降の事業承継が判明した全国約3万3000社について、先代経営者との関係性(就任経緯別)をみると、20年の事業承継は「同族承継」の割合が34.2%で、「内部昇格」(34.1%)、「外部招聘」(8.3%)などを抑え、最も高かった。
しかし、同族承継は2018年(42.7%)から10ポイント近く下落しており、急減といっていい傾向にある。
一方、血縁関係によらない役員などを登用した「内部昇格」は、2018年には31.4%だったがジワリと拡大。20年には同族承継のわずか0.1ポイント差に迫った。社外の第三者が就任した「外部招聘」も2018年には6.9%だったが、高まりがみられる。企業の事業承継は、同族者から幹部社員など社内外の第三者に人材を求める傾向が強まっている。