鬼滅の次は「大坂なおみ」?「少女漫画 NAOMI」に海外メディアがザワつくワケ(井津川倫子)

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もはや敵なし! NAOMIは「世界で一番カッコイイ女性」

   それにしても、まだ連載も始まっていないのに、なぜ「大坂なおみ漫画」はこんなに盛り上がっているのでしょうか? 連載を伝えた大坂なおみ選手のツイッター投稿には、「Cool!(カッコイイ!)」「so exciting(ワクワクする!)」「be reading this for sure(絶対に読むわ!)」といった、興奮ぎみなコメントが並んでいます。

   なかには、「なかよし」は日本でもっとも長い歴史を持つ少女コミック誌で、過去には海外でも人気の「美少女戦士セーラームーン」も連載されていた、と詳しく伝えるメディアもありました。まるで、大坂なおみ選手が第二のセーラームーンになるかのような報じられ方ですが、実際、海外での「大坂なおみ人気」は勢いを増す一方です。

   著名なテニス評論家が、「the summer of 2020 saw Osaka become a role model far beyond the limits of a tennis court」(2020年の夏、大坂なおみ選手はテニスコートの限界を超えてロールモデルになった)と評しているように、差別問題に抵抗する姿勢を明確に打ち出しながらもテニスの実力を発揮した大坂なおみ選手は、今世界で一番カッコイイ女性として、あちこちで引っ張りだこなのです。

   世界中のトップブランドが大坂選手とタイアップした商品を発表したり、スポンサーになったりと、ビジネス面でも大ブレーク。2020年夏に発表された「世界で最も稼ぐ女子スポーツ選手ランキング」では、4年間にわたりトップに君臨してきたセリーナ・ウィリアムズを抜いて首位に輝いています!

   漫画の連載について「It's very exciting for my sister and me」(姉と私も、とても興奮している)とツイッターでコメントした大坂選手。テニスコートを超えた多彩な活躍ぶりに、世界中が興奮していることは間違いないようです。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、海外メディアの見出しから「inspire」(鼓舞する、激励する)を使った表現を取り上げます。日本語でも「インスパイアする」「インスパイアされる」と言うことがありますが、ビジネスの場面でよく使う単語です。

You inspire me
(あなたから刺激を受けています)

You really inspire me
(あなたには本当に刺激を受けています)

Our mission is to inspire young people
(私たちのミッションは若い人たちに刺激を鼓舞することです)

The Shinkansen's shape was inspired by the beak of the kingfisher
(新幹線の形は、カワセミのくちばしの形に影響を受けた)

   世界中に期待が広がる「NAOMI」の漫画。日本国内での連載しか公表されていませんが、「アンライバルド」と英語を使ったタイトルからは「世界展開」の野望が透けて見えるようです。人気も実力も「敵なし」の大坂なおみ選手ですが、唯一のライバルは「鬼滅の刃」になるかもしれません。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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