金融機関が挑むパラダイムシフト 地域金融機関に光明? デジタルバンキングとは何か

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地域との結びつきを強めてエコシステムを構築する

   あらゆるシーンでデジタル化が進み、小俣さんによれば、世の中のシステムはAPIを通じてクラウド上のシステムを相互利用することがトレンドになっていく。ウェブサーバーを備えた地域金融機関は独自APIを開発し、それによるBaaSを推進して、地域の中で戦略的な結びつきを強め、エコシステムを構築していくことが、今後の成長につなげる道と説く。

   「こうした課題には人材や社内文化が立ちはだかるだろう。行内を支配してきた価値観に劇的変化が求められている」と小俣さん。そのため、デジタルバンキングの実現は、金融機関にとっては「パラダイムシフト」であり、覚悟と意気込みを持って臨まねばならないという。

   なお、デジタルバンキング展(DBX2020)では、日本の地域金融機関の中で先行してDXに取り組む北國銀行(金沢市)の杖村修司頭取や、ふくおかフィナンシャルグループ(福岡市)が地銀で初めて設立するデジタルバンク「みんなの銀行」の設立準備会社の横田浩二社長らによる基調講演のほか、金融機関のDXや、デジタルバンキングについてのセミナーや展示が行われる。約30社が出展。12月17日と18日、東京駅日本橋口に直結するサピアタワー5階、ステーションコンファレンス東京とオンラインで開催する。

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