「携帯は自分の意思で選べるがNHKは強制されるだけ」
一方で、そもそも民間企業の「価格」の問題に政権を挙げて圧力をかけるのはおかしいという意見が多かった。総務省なら携帯電話料金より、NHKの受信料問題に取り組むべきだという人が非常に多かったのだ。
「格安サブブランドやMVNOは料金が安い分、通信速度が遅く、電波が入りにくい場所もある。主力ブランドは通信速度が速く、電波の入るエリアが広い分料金が高くなる。良い物を買えば高いし、安いものを買えば品質が劣るのは当たり前だ。高品質のまま料金を安くしろって、携帯各社にも株主がいるのだから無理難題だ。それならいっそ、公衆Wi-Fiの拡充を国が主体になって推し進めれば、国民の使う通信量も少なるわけだから、必然的にケータイ料金が下がるよね。その方がとても助かるんだけどなあ」
「主力ブランド、サブブランド、格安スマホと、料金を下げる選択肢がこれだけ用意されているのに、何が問題なの?料金の高い大手キャリアを自らの意思で選択しているのは各個人の意思でしょう。料金が高いと思うなら格安スマホに乗り換えればいいだけの話。つまり既に出来ていることを、『仕事しています』風に政治パフォーマンスしているだけだ。民間企業に圧力かけるくらいならNHK受信料にメスを入れてください」
「携帯電話は納得して各々が契約している。料金が気になる人間は、いろいろな選択をして、もうそれなりに対策をしていると思う。むしろ選択肢のないNHK受信料にこそメスを入れるべきです。スクランブル化(編集部注:契約した人だけが見られるシステム)こそが、最も公平なやり方でしょう」
(福田和郎)