米ダウ3万ドル突破、日経平均株価けん引も危うさ(11月30日~12月4日)【株と為替 今週のねらい目】

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   米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が初めて3万ドルに乗せた。これが刺激になって、日経平均株価は4週連続で上昇して、バブル経済崩壊後の高値を更新した。株価を押し上げたのは、新型コロナウイルスのワクチン開発が大きく前進したことだ。ドル買いの材料にもなっている。

   しかし足もとをみれば、コロナ禍の感染の急拡大は日米欧で猛威をふるっている。これが悪材料となって、株価がいつ崩れてもおかしくない状況でもある。株も為替も、コロナ禍に翻弄され、どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • コロナ禍、日米欧で感染第3波(画像は、国立感染症研究所提供)
    コロナ禍、日米欧で感染第3波(画像は、国立感染症研究所提供)
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東京株式市場 「過剰流動性=金余り相場」の様相

日経平均株価予想レンジ:2万5800円~2万7000円

2020年11月27日(金)終値 2万6644円71銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、全般に上値の重い展開か。

   前週の日経平均株価は4週連続で上昇し、バブル経済崩壊後の高値を更新した。新型コロナウイルスのワクチンに関して、トランプ米大統領が来週にも供給が可能と述べたことや、米国の経済指標が市場予想を上回ったことを好感し、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が初の3万ドル乗せとなったことが、日経平均株価を押し上げた。

   今週の日経平均株価は、2万7000円乗せを試す局面もありそうだが、全般には上値の重い展開となりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大が続いているなか、相場は新型コロナウイルスのワクチン開発など、好材料だけに反応している。しかし、相場の上昇スピードが速く、新型コロナウイルス関連などの悪材料に反応して、相場が大きく崩れてもおかしくない状況だ。

   ただ、コロナ禍を背景とした世界的な金融緩和が継続しており、過剰流動性=金余り相場の様相を呈していることから、日経平均株価の下げ局面では買いが予想され、下値も堅そう。今週は国内外の重要経済指標が発表されるため、注意が必要だ。

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