計算外だった政策金利トレード(明治大学)
こんにちは、明治大学・公認投資サークルBreakouts!元幹事長の池田慶吾です。
さて、今回が最後の記事でありましょう。4月末よりサークル運営やオンライン講義と多忙ななか、ここまで続けて一度も欠かさずに記事を上げ続けたこと誇りに思います。
私の寄稿部分が読者の皆様にいかほど読んでいただけたか分かりかねますが、少しでも役に立つ情報が提供できていれば幸いです。 おそらく最終順位は最下位と思われます。前週のすべてのポジションを持ち越したうえで、一部ポジションを損切りして終了しました。
今週(11月16日週)の取引は、2020年11月18日19時46分にドル円を、1ドル=103円88銭で決済。マイナス145円になりました。
その他のポジションは、すべて含み損でホールド中になります。含み損を含め、現在資産は8905円です。
このFX大学対抗戦を振り返り、当初にロシア中央銀行の政策金利の発表に際して、ルーブル高を見込んだロング(買い)で勝負をするも、スプレッドが広すぎて大損してみたり、中盤ではニュージーランド中央銀行の政策金利の発表では、ロング(買い)もショート(売り)も損切りという往復ビンタを受けたりしました。
しかし終盤にかけて、プラス10%の週間が3度あり、巻き返す予兆も見せました。結局はこの大統領選前からのドル円ロングでその3度のプラス10%の利益以上の損失を出して最下位での着地となってしまいました。
今大会の主な負けは上記のとおりですが、主な勝ちは月末営業日のロンドン時間のポンド円ロングでした。今年入ってから、月末営業日のロンドン時間にロングして負けたことは一度もありませんでしたので、ある程度優位性があることが証明できたのではないでしょうか。これは自分の中でも大きな収穫ですし、読者のみなさまにとっても役に立つ検証だったかもしれません。
しかしながら計算外であったのが、政策金利トレードでした。ロシアルーブルは、方向性は当たっていましたがスプレッドが広すぎたのと、ニュージーランドドルは政策金利据え置きにも関わらず闇雲に売買して大失敗しました。
本来、私は政策金利発表で、利上げ・利下げを事前にマーケットが織り込んでいるときに発表直前に逆張りして利益を上げるのが得意でした。とはいえ、頼みの綱であったFRB(米連邦準備制度理事会)が今後2年にわたるゼロ金利政策の決定をしたことで大きな収入源を失い、次点で得意としていたRBA(Reserve Bank of Australia)の政策金利情報を収集漏れしていたことが決定的でした。
【まとめ】
今後は、もとより得意とするFRB・RBAの政策金利、そして何度も検証して手に入れた月末営業日のポンド円の優位性を活かして、その部分のみを狙って小銭稼ぎをしていこうと思います。それ以外の場面ではトレード自体下手ですので、手控えようと思います。
短い間でしたが、児山様には大変お世話になりました。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
池田さんは、さまざまな通貨ペア、取引手法を検証し、非常にアグレッシブな要素が凝縮されていました。筆者が2年以上かけて経験したことを7か月で行い、さらに最適化までされたのではないでしょうか。
資産を減らさないことは重要ですが、経験値を増やすためにトライすることは重要です。そして、実際の値動きやイベントを見ているよりも、資産を投じていることで、感じるものも変わってきます。そういった意味で、1万円を投じてわずか1000円と少しのマイナスという結果は、格安の勉強代と言えるのではないでしょうか。
前週からの損益 マイナス145円
11月20日現在 8905円(含み損を含む)