コロナ禍で不安? 預貯金する10代増える 「将来のため」「万が一のため」

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   新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動の停滞を余儀なくされている状況が続いているが、その影響は10代の金銭についての意識にも及んでいる。

   コロナ禍のなか、多くの10代が預貯金に意欲的であることがSMBCコンシューマーファイナンスの調査でわかった。

  •  新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
    新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
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預貯金している10代、今年1月から7.7ポイント増

   調査によると、15~19歳の1000人(有効サンプル)のうち、預貯金を「している」人の割合は58.3%、「していないが、したいと思う」は29.2%、「していないし、したいと思わない」は12.5%で、10代の多くが預貯金をすることに意欲的であることが示された。預貯金をしている人の割合は、高校生で53.1%、大学生等では66.2%だった。

   2020年1月の前回調査では、預貯金をしている10代の人は50.6%。高校生で48.6%、大学生等では57.3%。

   前回調査と比べて、預貯金をしている人は10代全体で7.7ポイント増え、高校生で4.5ポイント増、大学生等で8.9ポイント増えた。

   預貯金をしている人(583人)に、その金額を聞いたところ、高校生で平均7万5497円(前回7万1073円)、大学生等では平均19万6584円(同19万1200円)で、それぞれ年初より約4400円、約5400円増えていた。

   預貯金をしている人・預貯金をしたいと思っている人(計875人)に、その理由を聞いたところ、「将来のため」(55.9%)が最も高く、次いで、「万が一のときのため」(39.8%)、「買いたいものがあるため」(31.8%)と続いた。

   前回調査1位の「買いたいものがあるため」が、今回調査で3位に下がる一方、前回2位だった「将来のため」、同3位の「万が一のときのため」が順位を上げたことから、SMBCコンシューマーファイナンスでは「長引くコロナ禍による景気の先行き不安から、いざというときのためにお金を貯めておくことが大事だと考える人が増えたのではないだろうか」とみている。

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