東京外国為替市場 くすぶるドル売り材料
ドル・円予想レンジ:1ドル=103円00銭~105円00銭
2020年11月20日(金)終値 1ドル=103円85銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続きドルの上値が重い展開か。
前週のドル円相場は、弱含みに推移した。新型コロナウイルスのワクチン開発の進展を材料に、一時ドル買い・円売りが優勢となったが、その後は新型コロナウイルスの急激な感染拡大が嫌気され、リスク回避のドル売りが優勢となり、ドル円は1ドル=103円後半にドルが下落した。
今週のドル円相場は、引き続きドルの上値が重い展開になりそうだ。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大第3波により、景気の減速懸念が強まっている。加えて、これに対処するため、欧米の中央銀行による一段の金融緩和の可能性が強まっており、ドルの売り材料となりそうだ。
経済指標は、国内では26日に9月の景気動向指数、27日に11月の東京都区部消費者物価指数などが予定されている。
海外では、24日に米国の11月のCB消費者信頼感指数、25日には米国で10月の個人所得と個人支出、10月の耐久財受注、7~9月期GDP(国内総生産)改定値、10月の新築住宅販売件数、11月4日、5日に開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨などが予定されている。
(鷲尾香一)