学び直し、それとも資格取得? 人生を謳歌するために定年前にやっておくこと!【ひろ子ママの教訓 その30】

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   きょうは、40代後半のCさんです。

「リカレント教育、社会人の学び直しについての情報を見かけることが増えてきましたが、周囲に学び直しに取り組んでいる人がいないので、いまいちピンときません。定年前から準備をしたほうがいいとは思ってはいますが、何をしたらいいのかわからず......。ただただ時間だけ過ぎています」
  • 人生を謳歌するためにやっておくことは?
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定年後、年収が下がることはわかっていたけれど

   先日、高齢者の就労を支援する株式会社マイスター60が行った調査の中で、定年後の再就職、雇用延長において、ある程度年収が下がることは事前に想定していても、「給与に不満」という声が74%という記事を読みました。

   事前にある程度、年収が下がることは想定していたものの、いざ、下がった時にはやはり不満を感じるようです。

   どのくらい給与が下がるのかということ以外に、その給与で生活できるのかと事前にしっかりと考えることでギャップが生まれにくく、ある程度の妥協ができるようになるのかもしれません。

   これまでは働く期間は60歳まで、その後は老後の余生を楽しむ期間と分かれていました。現在、仮に22歳から60歳までだと38年。再就職の60歳以降から、寿命を85歳だとして計算すると25年。これからは60歳以降の年数が長くなることが予想されます。現在は60歳過ぎたら引退ではなく、まだまだ現役として活躍する時代です。60歳以降こそ、重要な期間、人生の中で充実させたほうがいい期間に変わったとも言えるでしょう。

   まさに、「終わり良ければすべて良し」です。定年前までは充実した人生を送っていたとしても、定年後に心が空っぽになってしまったらいかがでしょう。Cさん、定年後の人生をいかに謳歌するために、どうしたらいいのか考えてみましょう。

どんな人生を送りたいのか、どんな働き方をしたいのか?

   どんな人生を送りたいのか? そのためにどんな働き方をしたいのか?

   まずはイメージすることが大切です。おそらく老後は、「趣味を仕事にしたい」「海外で自給自足しながら暮らしたい(コロナ禍の現在は難しいけれど)」......。こんなことを、ぼんやりと考えている人は多いかと思います。

   ただそこから、その生活に向けてしっかりと動けている人はかなり少ないでしょう。思っていることを実現するには、ある程度は生活費の余裕をもたせないといけないことかもしれませんし、海外の移住を考えている人は語学の取得が必要かもしれません。

   知り合いに60歳で定年された後、定年後に大学の講師や執筆活動、イベントなどを行っていらっしゃる方がいます。現在の働き方は、現役時代のように対価を求める仕事ではないから気持ちがラク。楽しみながら、仕事しているとおしゃっていました。

   ある程度の気持ちとお金の余裕があるからできることですし、会社員から離れた後にも仕事が発生するための動き、活動をされていたからこその結果です。定年になったら誰でも著者になれたり、大学の教授になれたりするものではないので、それまでの準備が必要ですね。

「仕事に役立つ」資格なら、取得もあり

   定年後の再就職、雇用延長に備えて、資格取得を考える人もいるでしょう。資格はたくさんあります。せっかく取ったのに使えないのはもったいないです。

   再就職、雇用延長が目的であれば、そこに必要な資格でないと意味がありません。どんな資格が求められているか、何級以上が必要とされるのか、シニアが取得した際にも仕事に直結するのかを取得する前に調べておきましょう。国家資格や公的資格取得は信頼性が高まることに繋がりやすいですが、民間資格はあまり役に立たないものもあります。資格取得には、時間とお金がかかりますから、実際に役に立つかどうかをポイントに、検討してみましょう。

   じつは私の父親も現役時代に、その時に仕事に役立つ国家資格を取っていたことで定年後も役立てています。また、60歳を超えている友だちも、ある国家資格を持っていることでアルバイトながら、通常のアルバイトの平均賃金の数倍はもらっているようです。

   前述のように、定年後の給与に不安を抱えている人が74%という数字をお伝えしましたが、さらに定年後に自己研鑽していない人も70%となっていることからも、定年後に不安を感じたとしても、それを解消するために学びを深める流れになっていないこともわかります。(「再雇用制度で働く会社員の意識調査【第2弾】」マイスター60 2020年1月27日付)不安を抱えたまま、長い期間を過ごすことは、充実した人生から、ほど遠いものだと思います。そのため、40代?50代の早いうちから学びの機会を持っておく、学びの習慣をつけておくことが重要です。

   Cさん。まず定年後、どんなふうに働きたいのか、そのために必要な学びは何なのか。ぜひ、考えてみてくださいね。(ひろ子ママ)

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
「キャリア50」https://career50.jp/?s=ひろ子ママ
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