パスワード不要で「認証維新」を実現 生体認証のISRがユーザーの「覚えていられない」ストレスを解消

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目指すのは「日本をパスワードから解放すること」

   ISRは、1987年にリクルートスーパーコンピュータ研究所の所長として米国から来日したメンデス社長が、リクルート退職後の1993年、当時草創期のインターネットの普及を見越して、インターネットサービス会社として設立。インターネットのセキュリティに貢献するための技術開発や研究を重ね、2008年12月に、基幹サービスである「CloudGate」を発売した。

   2013年にCloudGate UNOをリリースし、翌年、FIDOアライアンス※に加盟。19年5月、CloudGate UNOがFIDO2への対応を備えるようになった。

※「FIDOアライアンス」は、生体認証を使った認証技術の標準化を目指して2012年7月に発足した非営利の業界団体。

   初来日から30年以上が経過したメンデス社長だが、これまでに経営や研究開発の傍ら、日本についても積極的に学び日本語を流暢に話し、漢字も読める。中国語やスペイン語も堪能だ。

   日本の歴史についても興味を持ち、戦国時代や幕末に詳しい。歴史好きは、今回のISRの戦略発表にあたっても「維新」にたとえて説明するほど。自らの使命という「日本をパスワードから解放する」ことを印象付けるため、考えた。

   ちなみに、11月17日に開かれた戦略発表の会見は、15日が坂本龍馬の誕生日で、日が近いことから選んだそうだ。

メンデス社長は日本の歴史などについても気さくに解説する
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