さすがに意訳しすぎでしょ!
さらに不思議なことは、メディアの報道を見る限り、オバマ氏は大統領に就任して最初に顔を合わせた麻生太郎元首相や、来日時に一緒に高級寿司を食べた安倍晋三元首相については触れていない様子。ほんのわずかな鳩山氏への言及箇所だけを取り上げて、「オバマ氏が酷評した」と報じるのは、事実とかけ離れているのではないでしょうか。
少なくとも、海外メディアでオバマ氏の鳩山評に触れた記事は一つもありませんでした。
それでは「今週のニュースな英語」は、話題の英語「awkward」を取り上げます。
The atmosphere of the meeting was a little awkward
(会議は、少し気まずい雰囲気だった)
I feel very awkward in front of your father
(君のお父さんの前では気後れする)
He is awkward with the girls.
(彼は女の子との付き合いが苦手だ)
今回の「鳩山騒動」。オバマ氏は鳩山氏に対して「不信感を持っていたとされる」と断じているメディアもありました。いやはや、回顧録のたった数行の文章からそこまで「意訳」できるとは驚きです。米国との関係が「awkward」(気まずく)ならないことを祈ります。(井津川倫子)