勤め先に育休「ない」「わからない」は35.5%
また、育休を取得できなかった理由、または取得しなかった理由を聞いたところ、「仕事の代替要員がいない」が44.4%で最も高く、次いで「収入が減る(所得保障が少ない)」の26.5%、「取得できる雰囲気が職場にない」22.3%、「取得するものではないと思う」11.9%、「仕事のキャリアにブランクができる」6.1%が続いた。
男女別にみると、男性では「仕事の代替要員がいない」の53.3%、女性では「収入が減る(所得保障が少ない)」の27.5%が、それぞれ最も高かった。
すべての回答者に、自身の勤め先には育休があるか聞いたところ、「ある」との答えが64.5%となった一方、「ない」は21.2%、「わからない」は14.3%で、「ない」と「わからない」を合わせて35.5%にのぼった。
男女別にみると、「ない」と回答した人の割合は、男性では24.2%と、女性の18.2%と比べて6.0ポイント高かった。
さらに、自身の勤め先は育休を取得しやすいか、取得しにくいか聞いたところ、「非常に取得しやすい」(22.7%)と「どちらかといえば取得しやすい」(33.9%)を合わせ「取得しやすい」とする回答は56.6%。「非常に取得しにくい」(19.2%)と「どちらかといえば取得しにくい」(24.2%)を合わせた「取得しにくい」とする回答は43.4%だった。
男女別では、「取得しにくい」と回答した人の割合は、男性57.6%、女性29.2%。男性のほうが28.4ポイント高く、男性は職場に対して育休を取得しづらい雰囲気があると感じている人が多かった。
なお、調査は2020年10月26日~28日にインターネットで実施。未就学の子どもがいる全国の20~59歳の働く人1000人(男性500人、女性500人)の有効サンプルを集計した。連合が11月16日に公表した。