抗菌・抗ウイルス関連商品などを製造、販売する株式会社ブレス(大阪府大阪市)の「空気の王様/AT254エアコンフィルター」が、さいたま市のMUSE CITY内にある全国最大級のメディカルモール「武蔵浦和メディカルセンター」のすべての医局や調剤薬局、関連店舗の新型コロナウイルスの感染防止対策として採用、導入された。
国内では感染第3波が広がりで、3密の回避と感染ルートを遮断する、徹底した感染拡大防止対策が求められている。その一方で、冬の低温・乾燥でウイルスの感染拡大はますます懸念されている。エアコンフィルターの「空気の王様」は大掛かりな設備投資もなく、安全に、換気の難しい場所の衛生環境を向上できる。
空気中の菌やウイルスの繁殖を防ぐ
「空気の王様/AT254エアコンフィルター」は、チタニア系セラミックコート剤のAT254を含侵させたエアコンフィルターで、空気中の菌やウイルスの突起(スパイクタンパク質)がフィルターに付着すると、酸素と反応して菌やウイルスの繁殖を抑制する仕組み。既存のエアコンの吸い込み口に取り付けるだけなので、誰でも簡単に取り付けることができる。
開発したブレスは、「まさに『エアコンにマスク』する空気清浄機という新しい発想の商品です」と、胸を張る。
採用を決めた武蔵浦和メディカルセンターは、緊急事態宣言の前からさまざまな新型コロナウイルス感染症の予防対策を検討してきた。入居するクリニックにヒアリングし、なかでも眼科や呼吸器系クリニックからの意見をもとに、(1)安全性が高いこと(2)空気触媒で高い効果を発揮すること(3)大掛かりな設備投資がいらず、コストが抑えられること――などが決め手となり、導入した。
また、コーティングをすることで、15分に1回のアルコール消毒がなくなり、スタッフの負担が軽減。フィルターにより、エアコンの電気代や年1回のクリーニング代などのランニングコストを抑えることも期待できる。
なお、武蔵浦和メディカルセンターでは、トイレやエレベーター、壁やアクリル板などにもフィルターと同様の効果が期待できる「空気の王様/AT254コーティング」を施し、来院者の感染予防に役立てている。
紫外線で24時間365日、安心・安全に空気環境対策
新型コロナウイルスの感染第3波が広がりつつあるなか、空気環境対策として有効な手立てと期待される紫外線照射装置「エアロシールド」が、大分空港のターミナル内各所に導入された。この装置を開発したのは、大分市のエアロシールド株式会社。2020年11月16日に発表した。
「エアロシールド」は、紫外線の中でも最も殺菌効果が高いとされているUV-Cを室内上部に水平照射して、自然対流で空気が循環することで、人がいる空間でも24時間365日安心・安全に空気環境対策ができる。
紫外線照射方式(UVGI)は、CDC(米国疾病対策センター)発行の「医療機関における結核菌の伝播予防のためのガイドライン」で空気環境対策に有効な空気清浄法として推奨されている。今回、大分空港の搭乗待合室やラウンジ、中央監視室、航空会社の事務室などに合計45台を導入した。
エアロシールド社は、
「感染症対策への意識がより高まっている今、紫外線照射装置『エアロシールド』は、『身近にいる大切な人を守りたい』という素朴な願いから生まれました。大分空港で、全国に先駆けて導入いただきましたことは、大分県に本社を構える当社にとって大変光栄です。『空気環境対策が当たり前になる未来』を目指して、さまざまな空間に普及させていきたいです」
としている。