ユニクロが世界的なファッションデザイナーのジル・サンダーさんとコラボした商品が大人気となっている。名古屋市のユニクロ店では、商品の奪い合いからマネキンが倒れ、ガラスが飛び散るパニックになった。
韓国でも長い行列ができ、店内は「闇市」のような騒ぎが起こった。「反日」のシンボルだったユニクロに群がる若者たちに、韓国メディアは「日本製品不買運動などなかった...」と嘆いている。
「押し合い、奪い合い、名古屋ユニクロ地獄絵図」
ヘイドメリー・ジリーン・サンダー、通称ジル・サンダーさん(76)は、ドイツ出身の伝説的なファッションデザイナーだ。ユニクロが彼女と11年ぶりにコラボしたコレクション「+J」(プラスジェイ)が2020年11月13日から、全世界で販売を開始した。
すっきりとした端正なデザインで、ファッション・マニアたちに愛されているブランド「ジル・サンダー」は、コートやスーツの価格が数十万円台に達する。それが「+J」では10分の1にも満たない価格で購入できるとあって、全世界のユニクロ店舗には発売日に合わせて人々が殺到した。
名古屋市のJRゲートタワー店では、マネキンが折られ、ガラスが散乱する目も当てられない惨事となった。 ネット上では、「名古屋ユニクロ地獄絵図」がトレンドワードになり、
「押し合い、奪い合い、備品ガラス破損、マネキン追い剥ぎ、こども号泣、服散らばり、踏まれまくり、密でマジカオス。これはみな転売ヤー? 整理券や入場制限しないユニクロが悪い」
などと書き込まれた。
実際、フリマアプリでは、たとえばウールブレンドジャケット1万5900円(定価)が6万円~10万8000円などで即日アップされた。