2021年のお正月はコロナ禍で迎えることになりそうなことを反映して、子どもたちにあげるお年玉を、過半数の親が「キャッシュレス」することに賛成している。日本ファイナンシャルアカデミー(東京都千代田区)が運営する総合マネースクール、フィナンシャルアカデミーの調査でわかった。20年11月13日の発表。
「お年玉のキャッシュレス化」をどう思うか聞いたところ、「とても良いと思う」が10%、「まあ良いと思う」が41%で、合わせて51%と過半数が肯定的な考えを示した。2018年と2019年に実施した調査では、賛成派は30%台だった。
賛成の理由は1位「便利」2位に「コロナ」
調査によると、賛成派の理由の1位は、「便利」(23人)で、前回、前々回と同じだったが、今回はやはり、新型コロナウイルスの影響を理由にする人も多数登場。21人と2番目に多かった。
その内容は、「非接触なので感染リスクを軽減できる」「帰省時会えなくても贈ることができる」など。一方、反対派の理由は、前回までと同じで「お金のありがたみ、価値がわからない」が圧倒的に多く、60人が挙げた。
ただ、2021年の正月に子ども(親戚の子どもらを含む)にあげる、実際のお年玉となると、「キャッシュレスで」という回答は9%で一転少数派に。しかし、この回答は、2019年に4%、2020年は7%で、わずかながら増えている。
キャッシュレスのお年玉として考えられる手段についての質問では、1位が「スマートフォンのQR決済」(19人)、2位が「プリペイド型電子マネー」(14人)、3位が「交通系ICカード」(11人)。図書カードやQUOカードなどの回答もあった。
なお、「キャッシュレスとお年玉に関する意識調査」は、子どもを持つ全国の300人の男女を対象に、11月2日にインターネットを使って実施した。男女比は50%ずつ。年齢構成は20代 2%、30代 11%、40代 33%、50代 54%だった。