コロナ禍で増えたオンライン研修 新年会・忘年会も激減!

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   2020年の社内イベントは、入社式や社員研修のオンライン化が進んだほか、懇親会やパーティー、新年会や忘年会も激減していることが、「月刊総務」の調べでわかった。11月12日に発表した。

   月刊総務が全国の総務担当者を対象に実施したモチベーションに関する調査によると、社員同士で顔を合わせる機会が減ることで82.6%の人が、「モチベーションに影響がある」と答え、テレワークで84.2%が「会社と社員とのつながりに課題を感じている」という。

  • ニューノーマルな働き方で、忘年会もなくなった……(写真はイメージ)
    ニューノーマルな働き方で、忘年会もなくなった……(写真はイメージ)
  • ニューノーマルな働き方で、忘年会もなくなった……(写真はイメージ)

ほぼ半数がオンラインで社員研修を実施

   調査によると、社員同士が対面で実施した社内イベントは、2019年が「新年会・忘年会」で66.8%の企業が実施。「歓送迎会」が58.1%、「懇親会・シーズンパーティー」56.1%、「内定式」53%、「内定者研修」は47.4%の企業が実施していた。「(オンラインでは)何も実施していない」は70.8%だった。

   しかし、それが2020年には、「入社式」で33.2%、「社員研修」26.5%、「内定式」22.9%、「内定者研修」が14.6%の実施にとどまる。さらに、「懇親会・シーズンパーティー」に至っては8.7%、「新年会・忘年会」はわずか7.5%と、すっかり様変わりした。

   オンラインによる研修やイベントを、「何も実施していない」は、28.9%に減った。

   2019年は70.8%の企業が、オンラインでの社内イベントの実施がなかった。今年は8割近くの企業が何かしらの社内イベントをオンラインで実施、あるいは実施予定であることがわかった。

   また、実施内容は「社員研修」が52.2%でもっとも多く、次いで全社総会29.2%、内定者研修24.1%、内定式22.9%、入社式22.9%の順となり、社員研修は対面からオンラインへの移行が進んでいることがわかった=下図参照

   また、ほとんどの企業で社員のエンゲージメントの低下を感じていることがわかった。具体的には、以下の声が寄せられた。

「会社からの次年度の方針説明でも無関心」
「問いかけへの反応の希薄化や意見の発出率の低下」
「社員の本当の声が届きにくくなった。 伝言ゲームがとても多い」
「若手社員で退社する人数が増加した」
「聞いてない、知らないという受け身の社員の増加」
「目先のこと(働き方改革やコロナ禍)に対する、会社への批判が多くなっている」
「できるだけ出社しないで済ませられるように、自分の都合を人に押し付けようとする社員が増えているように感じる」
「イベントに積極性を感じなくなった」
「会議出欠の反応遅く、オンライン会議では参加遅刻が多い」

   この約半年間で急激に進んだテレワークが、これからのニューノーマルな働き方として定着しつつあることで、社員のモチベーションやエンゲージメントの低下などの問題が顕在化し始めている。

   「月刊総務」は、社員の声を吸い上げて経営にフィードバックするとともに、コミュニケーション施策を状況に合わせてアップデートしていくことが求められる、と総評している。

   なお、調査は「月刊総務」読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほかを対象に、10月20日~26日に Webアンケートで実施。有効回答数は253件だった。

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