みなさん、こんにちは。馬医金満です。
ソフトバンクグループが2020年11月9日に発表した2021年3月期第2四半期(20年4~9月)決算は、当期純利益が1兆8832億円となり、前年同期の4216億円から4.5倍に増加しました。その内容をみてみました。
なぜなら、前回の決算説明会で孫正義会長兼社長は、「ソフトバンクグループは投資会社になった。我々にとって、『売上高』や『当期純利益』に、どれほどの意味があるのか」と、強調していたからです。
「AI革命への投資会社。これ1本に専念していきます」
ソフトバンクグループの2020年4~9月期決算によると、グループの中核事業である「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の投資事業が改善したことが、大きな利益をもたらしたようです。前期では215億円のマイナスとなっていた投資損益は、1兆3901億円へと回復しました。
ちなみに、ソフトバンクは前四半期決算から営業利益の公表を取りやめ、株式売却益や配当金などを含む、投資損益の開示に変更しています。
現時点で投資益の多くを占めるのはインターネット関連企業への投資ですが、同社は拡大の方向性としてAI(人工知能)を挙げ、
「AIを制するものが未来を制す」
「AI革命への投資会社」
だと、改めて強調しました。
決算説明会で、孫社長が多くの時間を費やして説明したのが、ソフトバンクグループの将来でした。創業以来、「情報革命」に挑んできた同社ですが、その理念をそのままに、今後のグループの方向を明確にし、「AI革命への投資会社。これ1本に専念していきます」と力を込めました。