「アナログで十分」の壁を打ち破ったコロナ禍
その「アナログで十分」の壁を打ち破ったのがコロナ禍だ。非接触を前提として、働き方と暮らし方の両面でニューノーマルを実現していくために、DXは「待ったなし」だという。
成功した企業とその取り組みを以下に挙げている。
(1) 富士フイルム......「Digitize or Die」、フィルム市場喪失を乗り越え成長
(2) ウォルマート......モバイル注文で買い物をラクに、Amazonに負けない小売り
(3) フェンダー......ギターレッスンアプリを提供、挫折を防ぎLTV(顧客生涯価値)向上
(4) Zoomビデオ・コミュニケーションズ......安定性と豊富な背景画像で国内でもWeb会議の定番に
(5) SOELU......ジム通いの時間・手間を解消、コロナ追い風に受講者急増
(6) ウルトラチョップ......Facebookに「LABO」開設、コロナ禍でも利益維持
(7) Showcase Gig......スマホで事前注文、非接触&省人化のリード役
(8) シェアメディカル......聴診器に200年ぶりの革新、デジタル聴診デバイスを開発
(9) タニタ......DX思考でトランスフォーム
(10) サイバーエージェント......広告事業の枠を超え、マーケティングDX支援に乗り出す
江端さんは、「どうやって変えれば良いか」はIT目線で見えてくる。「何を変えればよいか」を把握するには、マーケット視点に立って、利用者や消費者側から考える必要があるという。
「マーケティング視点のDX」
江端浩人著
発行元 日経BP
発売元 日経BPマーケティング
1600円(税別)