まだ揺れる米大統領選? 「大事件」に対応したい(明治大学)
こんにちは。明治大学・公認投資サークルBreakouts!元幹事長の池田慶吾です。
今週(11月2日週)は、米大統領選とその開票が行われて、バイデン候補が当確となりました。私自身のトレードは非常に反省の大きなものとなってしまいましたが、今後の戦略も含めて情報を共有します。
1.今週の取引結果
ひと目でわかるとおり、惨憺たる結果となりました。大統領選が集結すれば、どちらの候補者が勝利しても将来の不確実部分が確定するので、ドルが上昇して行くと思ったからです。
実際に株式市場は、市場にあまり好影響をもたらさないとされていた、バイデン候補の当選確実にも関わらず、大きく価格を上げていきました。為替市場が軟調となったのは、米大統領選以外の要因によるものもありました。
2.なぜ株高ドル安となったか
通貨が下落するとき、原因となりうるのはマネタリーベースの拡大です。バイデン候補が当選した結果として追加経済対策が行われることや、大統領選中にFRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和策の強化に努めることをアナウンスしたことが挙げられるでしょう。
これらは株式相場には追い風ですが、米ドルには向かい風となるので、ドル安・米株高となりました。
また、「ねじれ国会」の問題もあります。現在上院が共和党、下院が民主党優勢とされています。バイデン候補は富裕層や投資家への増税を狙っているのですが、議会がねじれた場合にその政策が通らずに済む可能性が高まる、と都合よく市場参加者が解釈したという可能性もあります。
3.トランプ氏の動向について
トランプ氏は大統領選の敗北をいまだに認めていません。彼が敗北を認めずに司法に訴えたりすれば、その裁判の勝敗に関わらず、米国の政治的分断の溝はより大きなものとなり内戦の危機も騒がれるでしょう。その場合には市場が弱気入りしてしまうので、注意が必要となります。逆にFXトレードでは大きな事件があったら、追従してショートで儲けるチャンスもありますのでニュースに反応したいところです。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
バイデントレード(ドル売り、金利低下、株高)が進んでいます。ドル円は下落トレンドだったので売りやすく最終的には円高だというシナリオはトレーダーのコンセンサスだったと思いますが、少しはドル高になると思っていたため、意外な結果でした。
そして、一番売られると思われていたトルコリラが急反発しており、このあたりもかなり意外感があることころです。貿易問題が解決されることから、メキシコペソや人民元が買われており、このあたりの動きがドル売りを加速させているのでしょう。ただし、まだ選挙結果は決まったわけではなく、12月までもつれ込む可能性もあります。それを考えると、ドル円は今までのレンジ内に収まるか、緩やかな円高トレンド継続ではないでしょうか。
前週からの損益 マイナス337円
11月6日現在 1万1707円
◆ 学業で多忙のため、取引できませんでした(慶応義塾大学)
今週は取引をお休みしました。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
11月6日現在 1万2311円
◆ 今週は取引をお休みしました(専修大学)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
11月6日現在 1万3845円