コロナ禍でニーズ高まる「混雑情報」「空き情報」の提供サービス

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   コロナ禍の「3蜜」回避を目的に、「混雑情報」や「空き情報」を提供するサービスへのニーズが高まっている。

   東海地方でフリーペーパーの発行やセールスプロモーション事業を行っている株式会社中広(名古屋市、岐阜市)と各地で買い物情報の提供サービスを行っている株式会社ロコガイド(東京都港区)は、名古屋市と連携協定を結び、各区役所の窓口の混雑情報をウェブで確認できるサービスのモデル実施を行なう。中広が2020年11月9日に発表した。16日から開始する。

  • 人ごみを回避!(写真はイメージ)
    人ごみを回避!(写真はイメージ)
  • 人ごみを回避!(写真はイメージ)

名古屋市と連携して「密」回避

「混雑ランプ」の仕組み
「混雑ランプ」の仕組み

   モデル実施されるのは、ロコガイドが2020年5月にリリースした「混雑ランプ」と呼ばれるサービス。現場からIoT端末であるボタン型端末を使い、混雑状況を「青(空き)」「黄(やや混み)」「赤(混み)」の3段階で発信できる。

   発信は、市のウェブサイトのほか、ロコガイドが運営するウェブサイトで確認できる。名古屋市と日ごろから業務を通じて関係を深めている中広が、協定や本格導入に向けて調整役を担う。

   混雑ランプがモデル実施されるのは、東区、北区、中村区、瑞穂区、熱田区の市民課窓口。北区では駐車についても運用される。期間は12月28日まで。

   混雑ランプは、地方自治体ではこれまで、静岡県浜松市、富山県南砺市などで導入されている。

「空いてるチェッカー」をコロナ禍用に応用

空いてるチェッカー」スマホ画面での確認例
空いてるチェッカー」スマホ画面での確認例

   通信ネットワークシステム事業の株式会社NTC(東京都豊島区)は、混雑確認のシステムサービスの「空いてるチェッカー」をリニューアルした。11月10日の発表。

   「空いてるチェッカー」は、ロッカーや会議室、トイレなどの空き情報を管理するツールとして、2年ほど前に開発した。使用・不使用の情報を管理した場所にセンサーを設置し、発信された情報をスマートフォンなどの端末で確認できる。新たに画像を載せられるようにした。

   予約制でない貸切風呂や家族風呂の場合、スマホを使って客室から確認できるため、宿泊客同士が空き確認で鉢合わせして起こる「密」の回避に役立つほか、システムの導入で、宿泊客にコロナ対策が行き届いていることを印象づけられる利点がある。

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