「謝りたいけど謝れない」人生果たして、謝るほうが得なのか?【ひろ子ママの教訓 その28】

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自分の過失や弱みを見せられる人は強い

   Yさんだけが、損している人生を送っているとは限りません。Yさんが「あの人、得している」と感じた方も、常にプラスの状態ではないはずです。その瞬間、瞬間でマイナスのこともあるかもしれませんし、どん底と感じていることもあるかもしれません。

   失敗をした時も謝ることで、「あの時真摯に対応してくれた」と相手への信用力が上がることもあります。マイナスをゼロに戻すだけでなく、プラスにすることができるのです。「あの人、得だ」と思える方は、その力が大きいんだと思います。

   立場的に部下に弱みを見せられないとか、取引先に弱みを見せたくないから謝りたくないと考える人もいますが、弱みを見せることは消して悪いことではありません。自分の決断が間違っていたらそれを認め、謝罪をすることで相手への信用力が高まるのです。

   これは、自分よりも立場が弱い取引先などに対しても同じです。自分のプライドのためだなんて考えていても、信用力を失ってはただのプライドが高く扱いにくい人になってしまいます。

   Yさん、謝ったほうが負けなんて思っていたら、人生がもったいないです。ことわざで「損して、得取れ」ともいいますが、そのとおりのような気がします。

   弱みを見せることで、理解者や助けてくれる人も現れると思います。謝ることで、まわりからの信用だけでなく、共感や親近感など、これまでに足りなかったものが手に入るかもしれません。得している人生を送っている人は、まわりからの協力が得られている人だと思います。

   ただ、謝ったほうが得だからといって、責任逃れや危機回避のために謝るってことではないですよ。「謝」という漢字は「言葉で心を射る」と書きます。Yさん、相手に伝わることが大切です。ぜひ、奥様と喧嘩した時にも試してみてください。(ひろ子ママ)

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
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