米大統領選、バイデン氏勝利で株価は上昇!?【株と為替 今週のねらい目】(11月9日~13日)

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東京外国為替市場 米国の長期金利に先安観

ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=102円00銭~105円00銭

   2020年11月6日(金)終値 1ドル=103円33銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、上値が重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドル売りが優勢となり、一時1ドル=103円台前半までドル安・円高が進行した。米大統領選挙の行方が不透明ななか、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が会見で、米国の雇用情勢に懸念を示したことや、新型コロナウイルス感染の再拡大に懸念を示したことで、リスク回避のドル売りが優勢となった。

   今週のドル円相場は、上値の重い展開となりそうだ。米大統領選は日本時間11月8日、民主党のバイデン候補の勝利宣言で一応の決着を見たが、トランプ候補が法廷闘争に踏み切っており、不透明感が続いている。さらに、米議会選挙で共和党が上院の過半数を獲得すれば、バイデン候補の政策遂行の障害になるとの見方から、政局への懸念も強い。加えて、パウエル議長の発言による追加緩和の期待感から、米長期金利の先安観もあり、ドルの上値は重くなっている。

   経済指標は、国内では9日に9月の景気動向指数、10月28、29日開催の日本銀行の金融政策決定会合の主な意見、10日に9月の国際収支、11日に10月の工作機械受注、12日9月機械受注などが予定されている。

   海外では、10日に中国の10月の生産者物価指数と消費者物価指数、11日に中国の大型商戦「独身の日」、12日に米国の10月の消費者物価、米国の10月財政収支などが予定されている。

(鷲尾香一)

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