就活において「インターンシップ」と言うと、大きく分けて二種類ある。一つは、いわゆる「1dayインターンシップ」と呼ばれるもの。会社説明会的な要素が強く、半日あるいは一日で完結するインターンシップだ。
もう一つは「長期インターンシップ」。その名のとおり、中長期的に会社に関わり、1dayインターンシップよりも実践的な業務に携わっていく。実際に先輩社員が働いているオフィスに出社し、少しだけ社会人に片足を突っ込んだような気持ちになる。社会人見習いのようなインターンシップだ。
ということで、今回はわたしの長期にならなかった? インターンシップのお話。さて、どうなった......。
めずらしい? 長期インターンシップで「ミスマッチ」の最終確認
わたしの内定した会社は、どちらかというと人数が少なめの会社ということが関係しているのだろうか、内定者全員に、入社前の長期インターンシップが義務付けられている。
決められた日数のインターンシップをこなさないと、そもそも入社できないという珍しい(?)入社要件があるのだ。入社前インターンシップの目的は、「入社前の研修」的な意味合いもきっとあるのだろうけれど、最大の目的は「ミスマッチがないか、会社側と内定者側がお互いに最終確認する」ことにあるという。
人によっては、「なにその要件!?」と思うかもしれないけれど、個人的にはこの制度、とても良いと思う。正直、実際に会社の内部に入ってみないとわからないことって、たくさんある。就活生向けの説明会や数回の面接だけでは、会社の実際の様子や向き不向き、そもそも「働くこと」がどういうことかってやっぱり想像しにくいのだ。
近年では、新卒で就職した会社を3年未満で退社する人は全体の3割くらいいると聞く。その原因は、会社や業務内容に対する理解不足からくるミスマッチに起因している場合が多い。
個人的には終身雇用の時代は終わったと思っているので、転職に対してネガティブな考えは特に持っていないけれど、それでも、初めから自分に合う会社を見つけられて、自分が長く快適に働けるのならば、それに越したことはないと思っている。
こういった観点から考えると、入社前にインターン生として実際にその会社で「働いて」みて、その会社が本当に自分にマッチしているのか確かめる機会が設けられていることは、会社にとっても学生にとってもメリットがあると思うのだ。