日本のAI活用度「世界最下位」コロナ禍で生産性落ちた原因かも?

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   日本の職場での人工知能(AI)活用が世界で最下位だったことが、ビジネス向けソフトウエアの日本オラクル株式会社(東京都港区)の調べでわかった。

   コロナ禍の2020年7月16日から8月4日に、日米、欧州各国のほかインド、中国、韓国、ブラジルなど11か国(回答者は22~74歳の計1万2347人)における働き方とAIの利用実態を調査した。11月4日の発表。

   日本からは、会社員やマネージャー、人事部門リーダー、経営幹部などの1000人が回答した。

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コロナ禍でAI活用の投資意欲は強まる

   調査によると、コロナ禍の現在、職場でAIを活用していると回答した人は、日本では26%で、2019年の調査に引き続き11か国中の最下位だった。

   活用率は上位から、インド79%、中国76%、アラブ首長国連邦(UAE)58%、ブラジル54%、米国53%、韓国46%、フランス41%、イタリア40%、ドイツ37%、英国36%の順で、11か国の平均は50%だった。

   日本オラクルは、職場でのAI活用が進んでいる国々では、コロナ禍で常態化したリモートワークをうまく活用して生産性を上げているという。コロナ禍で、日本の生産性が落ちているのは、AI活用に原因があるのかもしれない。

   また、職場でのAI活用が海外に比べて遅れている日本だが、コロナ禍でAIツールへの投資意欲が高まっていることがわかった。

   コロナ禍により「AIツールへの投資を加速する」と回答した人は、日本では44%で、特に経営者層は63%、部長クラスは58%が投資を加速すると回答した。日本オラクルでは「事業をけん引する経営層のAIツールへの投資意欲が高まっている」と指摘。AI活用度は低い日本だったが、職場でのロボット・AIなどのテクノロジーへのオープンさ(受容)はグローバル平均とほぼ同等だったとしている。

   日本を含む11か国では、ロボット・AIがアシスタントやセラピスト/カウンセラー、同僚、部門長の「代替え」になると考えているようだ。

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