東京外国為替市場 ドル弱含み続く
ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=103円00銭~106円00銭
2020年10月30日(金)終値 1ドル=104円64銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続き弱含みに推移しそうだ。
前週のドル円相場は、ドルが弱含みで推移した。週初に1ドル=105円台へとドルが買われる局面もあったが、欧州の新型コロナウイルス感染再拡大や米国の追加経済対策の早期合意に対する期待が後退で、リスク回避のドル売りが優勢となり、ドルは1ドル=104円台に下落した。
今週のドル円相場は、引き続き弱含みに推移しそうだ。最大の焦点である米国の大統領選が不透明であることや、欧州の新型コロナウイルス感染再拡大がドルの上値を抑えそうだ。
加えて、米国の追加経済対策の早期合意が厳しい状況にあることから、市場の目は再び金融政策に向かい始めている。4、5日にFOMC(米連邦公開市場委員会)で金融政策の変更はないと見られているが、景気動向次第では一段の金融緩和の可能性が指摘されている。
経済指標は、国内では2日に10月の新車自動車販売台数、4日に9月16日、17日開催の日本銀行の金融政策決定会合議事録、6日に9月の家計調査と毎月勤労統計調査などが予定されている。
海外では、2日に米国の10月ISM製造業景況指数、中国の10月の財新製造業PMI、3日に米国の大統領選挙投開票・上下両院選挙、4日にFOMC(5日まで)、米国の10月のADP雇用統計とISM非製造業景況指数、9月の米貿易収支、5日にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長会見、6日に米国の10月雇用統計、7日に中国の10月貿易統計などが予定されている。
(鷲尾香一)