初公開! ワークマン専務が明かしたイメチェン成功の秘密

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「しない経営」で業績は右肩上がり

   著者によると、ワークマンプラスの成功は競争戦略面から語られることが多いが、それは半分だという。もう半分は、社員が同意し気持ちよく仕事をしてくれる状況を作れたこと。そのことに効果があったのは「企業風土を変えられたこと」という。

   ワークマンで著者が実践したのは「しない経営」の定着化。さまざまな「しない」があるのだが、その一つは「社員のストレスになることはしない」。これには小項目があって「残業しない」「仕事の期限を設けない」「ノルマと短期目標を設定しない」の3つ。「無用な干渉をされないことで、自分の時間を有効に使えるので、ストレスフリーで売り上げを上げ、自分のペースで楽しく働くことができる」と説く。

   この方針の実践のなか、それまでコミュニケーション力が弱いと評価が低かった従業員が、じつは数字に強いことでメキメキ評価を上げていった例もある。「とりわけ『頑張る』ことはしないどころか、禁止だ。それでも業績は10期連続最高益を更新中」と、著者は胸を張る。

   2020年3月期は、チェーン全店売り上げ(ワークマンとワークマンプラス)が前年同期比31.2%増の1220億円。営業利益は同41.7%増の192億円、経常利益は同40%増の207億円、純利益は同36.3%増の134億円だった。

「ワークマン式『しない経営』―4000億円の空白市場を切り拓いた秘密」(土屋哲雄著)
ダイヤモンド社
税別1600円

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