初公開! ワークマン専務が明かしたイメチェン成功の秘密

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「ワークマンプラス」の新業態とは

   「1000店舗、売上1000億円」の限界突破を目指し、カジュアルウエアに再び道を開き進み始めたところで、別の競争相手が台頭してくる。

   アマゾンなどのECだ。カジュアルウエア路線の目標には「アマゾンに負けない」ことが加わり、そのために価格や配送費で負けないこと、販促費をかけないことが掲げられるようになった。

   価格の抑え込みを兼ねて実施したのは、新業態店舗「ワークマンプラス」の立ち上げ。新業態といっても新しい製品は開発せず、1700ほどある作業服のアイテムから、デザインや色などの派手な感じと思われる300ほどを選んで前面に出し、作業服では使ったことがないマネキンやライティングを採用して演出を凝らした。

   EC対策では、ネット販売を充実させる中で、宅配費用の抑制のため力を入れているのは「クリック&コレクト」。店舗の在庫を活用した店舗受け取り通販だ。

   また、販促費を省くため「アンバサダー」方式を採用。ワークマン製品の愛用者らに、新製品発表会へ招待する特典を授け、製品モニターやSNSでの拡散をしてもらった。

   赤字の可能性もあった「ワークマンプラス」だが、作業服からのアイテムコレクションの妙と見せ方の工夫で、別のブルーオーシャンの開拓に成功。2020年9月末時点の店舗数は、ワークマン(663店)とワークマンプラス(222店)を合わせた店舗数は885店となった。ワークマンプラスと同じ手法で同年10月には、女性用専門の「ワークマンレディース」を新規出店した。

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