内定式がない!? わたしの場合は......
4月から実際に働くことになるオフィスで、実際にすることになる業務にガッツリ携わるのである。わたし自身もつい先日、この内定者インターンシップを始めたのだが、そのツラさに、すでに心が折れかけているというか、ぽっきり折れたのだが......。
何はともあれ、週に2回の頻度で会社に行っていると、当然のことながら企業への理解は深まる。
そして、他の内定者もインターン生として一緒に働いているので、内定者同士の交流を深めることも可能だ。これだけ揃っていれば、わざわざ「内定式」という形だけの式典を開催しないのにも、なるほど納得である。
多くの会社の内定式は、単発的な一日だけのイベントである。もちろん、何もないよりは会社への理解やつながり、が深まったりするとは思うけれど、その一日が終わってしまえば会社と内定者の関係はまた元どおりに戻ってしまう。
それはなんだかもったいない気がする。なかには、「フライングでちょっとだけ働いてみたい!」とか、「実際にどんな業務をするのか知りたい!」という内定者もいるかもしれない。
今のご時世なら、在宅ワークなどで少しずつ業務に関わっていくなんてことも可能なのではないだろうか。会社と内定者のつながりもより強いものになるし、内定者にとっても入社前に会社の様子を少しでも知れることで、入社後のスムーズなスタートダッシュにつなげることもできる。
「3密」を防ぐため、変化を余儀なくされた今年の内定式。内定式をいかに変化させていくのか考えるのもいいけれど、近年の就活において内定式が果たしている役割を考え、内定式に代わる「第三の方法」を探すのも、会社と内定者の双方にメリットがあるかもしれない。(叶多凛)