どうせ「3密」回避なら! 就活生が考えた内定式に代わる「第三の方法」っていかが?(叶多凛)

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   すっかり肌寒くなり、季節は秋だなあと感じるきょうこの頃。バタバタだった2021年卒業・修了学生の就活も、ひと段落しただろうか。

   内定を決めた就活生の、秋のイベント。それは、内定式。手にしていた内定を、正式に実感することができる日である。内定式に出席した学生は「採用内定書」を受け取り、翌春からその会社で働くことを強く認識するようになるのだ――。

  • 働くってたいへんだ!(写真はイメージ)
    働くってたいへんだ!(写真はイメージ)
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変化を余儀なくされた2020年の内定式

   なんて言ってみたものの、当のわたしは内定式の存在をすっかり忘れていた。なにせ、入社予定の会社が内定式を行わないからである。「今年の内定式は、コロナの影響でオンライン開催が多い」というニュースをたまたま目にするまで、「内定式」の三文字はわたしの頭の中から消えていた。

   一般的に内定式は、10月1日に行われることが多い。内定式をすることで、入社意識や企業理解を深めたり、企業と学生、内定者同士の交流を深めたりすることが目的だ。また、近年では内定が決まってから入社までの期間が長期化しているため、「内定者フォロー」の一環として内定式を位置づけている会社も多いようである。

   内定式は主に対面で、会社と内定者が交流することを前提としているが、今年の内定式は新型コロナウイルスの影響で、オンライン開催の会社や対面で行った会社、その両方を併用した会社と、さまざまだったようだ。

   遠方に住む内定者も参加しやすいなどのメリットもある一方で、やはり対面ではないと働く実感が湧かない、などオンライン内定式に対する意見もさまざまだったというのが実情である。

   わたしの内定先の会社はというと、「コロナの影響で内定式がない」というわけではなくて、そもそも内定式が存在しなかった。けれどもそれは、内定をもらってから入社する来年4月まで、会社と内定者の交流が何もないという意味ではない。

   どういうことかと言うと、この時期から入社する来春までコンスタントに週2回ほど、内定者インターンシップが行われるのだ。

鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
現在、東京都内の難関私立大に通っている3年生。現役就活生として、今まさに就職活動中の立場だからこそわかる、最近の就活の実態をつまびらかにしていきたい。
自分と同じ、来春(2021年)卒の学生には共感の場を、これから就活を控える2022、23年卒の学生には、就職活動にはびこる企業の体裁と内情の乖離を、正確に把握するための機会になれば、と思う。
そして、意中の企業に就職して、すでにキャリアを積んでいるであろうビジネスパーソンさんには、さまざまな企業の採用戦略をエンターテインメントとして読んでいただければ、うれしい。
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叶多 凛(かなた・りん)
現在、東京都心から少し離れた自然あふれる私立大学に、のびのびと通う4年生。「学部4年生×就活生」というのはいささか不思議に思われるかもしれないけど、そうワケありである。
現役就活生として、シューカツのあれこれを率直に書いていきたい。就活に励んでいる「同士」には、「あるある」と思わず膝を打つような、まだまだ就活なんて!という学生には、シューカツの一端を覗いてもらえるような。そんな内容にできればといいな、と思う。
テーマは「就活も楽しむ!」。いろいろな企業に赴き、さまざまなビジネスの話を聞くことができるのは、就活生だけの「特権だ!」と思っている。そんなふうに就活できたら、イヤな面接官も撃退できるかも。なんて考えている。
得意なのは、英語。今夏の東京五輪・パラリンピックでは、世界中から訪れる報道陣の手助けをするインターンシップにも登録。こちらも、ガンバル!
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