電動車イスによる次世代モビリティの実証実験 高齢化進む住民の「ラストワンマイル」の解消狙う

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   大和ハウス工業は、郊外型の既存戸建て住宅団地の再生事業の一つとして取り組んでいる横浜市栄区の「上郷ネオポリス」で、横浜市が経済産業省の「電動車いす等安全対策・普及推進事業」に採択されたことを受けて、近距離モビリティとして開発され、次世代型電動車いすと呼ばれる「WHILL(ウィル)」などを使った実証実験を行う。

   2020年10月30日の発表。期間は11月20日まで。

  • 実証で用いられるWHILL Model-C
    実証で用いられるWHILL Model-C
  • 実証で用いられるWHILL Model-C

「WHILL」地域内シェアリングも実施

   上郷ネオポリスは、大和ハウス工業が1970年に開発を開始した戸建て住宅団地。高齢化した住民が、自宅からバス停やコンビニエンスストアなどの店舗までの「ラストワンマイル」といわれる近い範囲での移動がスムーズにいかなくなったことで、外出の機会を妨げとなっている。同社では、各地の大規模戸建住宅団地で、産官学民が連携した解決に取り組んでおり、今回もその一環。

   実証実験は、地域に住む65歳以上の10人にWHILLをレンタル。生活の中で自由に利用してもらい、その「行動変容」について調査する。また、WHILLが誰にでも簡単に利用できるモビリティであることを知ってもらうため、試乗・体験イベントや、地域内シェアリングも実施する。

   また、ヤマハ発動機の電動カート「グリーンスローモビリティ」を使ったデマンド型運行も行う。

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