早稲田大学が、首位を奪取した。今週(2020年10月19日週)は米ドル円で勝負。「良い感じに勝てたので、引き続き頑張って分析していこうと思う」と、ラストスパートをかける。追う明治大学は、控えめのトレードで、資金を減らさないようにしつつ、少し含み益ができたところで利益を確定した。じっくりと、マイペースを守る。
体調がすぐれず、取引を休んでいた専修大学は、次週から復活する予定。首位奪還を胸に秘める。慶応義塾大学も今週は取引をお休みした。
ドル下降狙いで首位を奪取!(早稲田大学)
前週は忙しくて取引をすることができなかったのだが、その分、今週(10月19日週)はしっかりトレンドとテクニカルの分析で取引した。取引した通貨はドル円で、初めてかもしれないが、最初から売り目線で分析した。
まず、下図は4時間足。5月から今週末までのチャートである。
右半分を見てほしいが、各トレンドの頂点で線を引くと弱い下降トレンドになっていることがわかる。今週、実際赤丸のところで大きな下落があったわけであるが、この頭打ちを狙おうと思ったのが火曜日あたりの話である。
次に下図は1時間足。8月下旬から今週末までのチャートである。
下降トレンドといっても、上で分析したトレンドは長期である。つまり上下を繰り返す中で、どのポイントで下がるかを判断しないといけないわけである。
そこで今回注目したのが、三尊(=ヘッドアンドショルダートップ。1つのヘッドと2つのショルダーで構成されるチャートパターンで、上昇トレンドが終了するタイミングで形成される)の形である。
今まで個人的にあまり意識していなかった形ではあるが、偶然今回は目に入ってきたので矢印を引くと下のように三尊の形になりそうであった。下図の最後の下向き矢印が今週の相場であるが、その下落ポイントを左のショルダーラインと予想し、火曜日の段階で1ドル=105.8円まで上がるのを待つと決めた。
しかし、結果は105.75円あたりで反発。水曜日の朝起きたらすでに反発した後、105.4円ほどまで下がっていたので焦りながらもすぐショートエントリーをした。
ちょっと、高値予想がずれて焦ってエントリーしたものの、順調に下がってくれて利益は確実に増えていっているなか、ここで決済ポイントの選定という難題があった。
日中の下落が割と激しく、結果的には100pips(=1円)くらい下がったので利益確定の調整などがいつくるか目を離せなかった。しかし、とりあえず左の下向き矢印の安値までは持っておこうと思ったので1ドル=104.9円まで保有していた。
そして、タイミング悪く104.9円あたりで夕食の時間となったので、その後の動きを見張ることができず、とりあえず1ドル=104.8965円で決済した。
500通貨での取引だったので、利益は254円となった。
結果的に、1ドル=104.4円あたりまで下がったのだが、利益を取れたのだから後悔せず、底を瞬時に認識して調整の上昇で、もう少し利益を伸ばそうと今週は欲張ってみた。
底値をつけた後上昇したが、ここは短期の下降トレンドの終わりかどうか判断できなかったので放置し、ある程度横バイ相場が続いた後に、上図の左の赤丸でエントリー。すでに利益は取っていたので、ここは軽めに100通貨で勝負し、右の赤丸で一時的に引いていた線を超えず反発していたので決済した。ここでの利益は31円であった。
今週も良い感じに勝てたので、引き続き頑張って分析していこうと思う。そして、ついでにそろそろ1位の座を奪いたいところである。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ドル円が105円を割れてきて、この流れに乗った良い取引ですね。
この円高は、米大統領選でのバイデン氏勝利を織り込みにいっている「バイデントレード」とも呼ばれているようです。バイデン氏が大統領になると、中国の関税引き下げが予想されており、コロナ禍、唯一経済成長がプラスである中国には追い風です。
そうなると、人民元が上昇。地域的に近い日本円も買われやすくなります。また、日本政府は、米民主党との相性は良くないらしく、日本株の下落、円高圧力がかかることになります。また、中国は日本国債を買っているようで、実需の買いも入ってきています。
長らくドル円は100円以上で推移していましたが、ついに100円を割り込む日が来るのかもしれません。
前週からの損益 プラス285円
10月23日現在 1万3930円
◆ 今週は旅行に出ています。取引はお休みしました。(慶応義塾大学)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月23日現在 1万2311円