ビットコインが急騰。2020年10月21日夜、ついに今年の最高値を更新した。1000円超の利益を確保した明治大学のITは、「高騰した時こそ慎重な判断が求められます」と、引き続き気持ちを引き締めていくと、力を込める。職業大学校のさっちんも、ビットコイン上昇の波に乗った。前週まで9888円だった残高を一気に1万3500円まで引き上げる、驚異的な巻き返しをみせた。
一方、慶応義塾大学の馬医金満は「まだまだ上昇すると思う」と、ビットコインを保有したまま利益確定の機会をうかがう。ただ、学業に専念していた専修大学のゆうは、この波に乗れずに......。
勝って兜の緒を締める!(明治大学)
10月19日あたりから、徐々に値を上げてきたビットコインは、10月21日の夜、ついに2020年の最高値を更新しました。上図の赤い線でも示したように、7月末の急騰から形成された上昇型の三角保ち合いのレジスタンスライン(上値抵抗線)を、ついに超えたことになります。
これにより、今まで意識されてきた上昇型三角保ち合いは消え、上図で示したようなオレンジの平行チャネルが意識される可能性があります。
こうしてみると、現在の価格はオレンジの平行チャネルにかなり近く、今後一たん調整される可能性があるため、25日17時29分に、1万2994.5ドルで利益を確定しました。このロングポジションは、8月11日に購入してからずっと塩漬けになってしまっていたポジションだったので、約2か月ぶりに決済でき、ひと安心です。
今回の急騰で、2020年の最高値を更新しましたが、現在(2020年10月25日17時15分)の価格である1万3013ドルは、2019年の最高値に大変近い位置です。2019年の最高値をも更新すると、次に最高値は2017年にビットコインバブルで驚くほどの高騰を見せた史上最高値になります。
もし、今回の急騰の勢いで、2019年の最高値を更新した場合、今後意識していかなければならないチャート上の指標が非常に少なくなっていってしまいます。あるとすれば、2017年のビットコインバブルの際に記録されたチャートくらいになります。
したがって、チャート分析はさらに難航し、ボラティリティも高い相場になることが予想されます。そうなると、高値づかみで大損する可能性も出てくるかもしれないので、今後はより慎重なトレードが必要とされるはずです。
また、これは仮想通貨取引系のYouTuberの方が言っていたことですが、やはりこういった高騰があると、大手メディアでも仮想通貨の期待感を強く煽るような報道が多くなされます。そういった報道がなされると、ライトな仮想通貨トレーダーが多く参入するため、過度に価格が上昇しすぎ、一気に下落する危険性が高まります。そういった意味でも、高騰した時こそ慎重な判断が求められます。私も、身を引き締めて取引していきたいと思います。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
130万円の節目を抜け、ビットコインは次の節目は2019年の高値である145~150万円となりました。しかし、ここを突破した後には200万円まで節目のない真空地帯。残っている買いポジションもほとんどなく、2017年のように急激に上昇する可能性もあります。
なお、2017年12月には122万円から最高値の240万円まで1週間で到達しました。わずか1週間で2倍です。これだけ界隈が盛り上がっているにもかかわらず、一般の方は恐らくビットコインの上昇を知らないでしょう。2017年も高値を突破してから、ようやくメディアで報道されて、一斉に多くの新規投資家が参入してきました。
ひとつのモデルケースですが、そういった大衆の行動が起きるまではこの上昇相場は続くのかもしれません。
前週からの損益 プラス1091円
10月23日時点 1万2184円