LEDライトを活用してトイレの使用状況が容易にわかる表示システムを販売しているトヨラクラフト株式会社(神奈川県相模原市)は、コロナ禍の「密」対策で問い合わせが急増したことから、急きょ対応部署を新設するなど、対応に追われている。2020年10月27日の発表。
同社のトイレ表示システムは、LEDにより視認性に優れ遠くからも確認でき、ライトが切れる心配がない。また、ドアの開閉など検知するセンサーと組み合わせて設置するシステムや、トイレ数の多い施設では入口に利用状況が一覧できる表示板を設置できるという。
安価で手軽に設置できる
新型コロナウイルスの影響がなお続いているなか、観光関係や飲食業界を支援するGoToキャンペーンが始まり、外出する人が急増。施設や飲食店によっては、混雑しているところもある。人が集まる場所で、分散化が最も困難なのがトイレ。2020年9月の4連休では、観光地、各施設でトイレの行列が話題になった。
トヨラクラフトでは2019年10月に、トイレの使用状況が容易にわかる表示システムを発売。全国がコロナ禍に見舞われ「新しい生活様式」で「密」の回避が求められたことをきっかけに問い合わせが増え、緊急事態宣言が解除された後の6月以降に急増。その数は、春先から5倍以上になった。
従来のトイレの使用を知らせる表示システムは、一定の規模の施設では大型スクリーンや、最近では端末で確認できるものがある。しかし、トヨラクラフトによると、いずれも数十万円~数百万円の投資が必要で、また設置までに時間がかかることが課題だった。
同社のシステムは、ドアの開閉など検知するセンサーと表示器を組み合わせて設置するもので、半日~1日で作業できる。費用はワンセット数万円規模。トイレ数の多い施設では入口に利用状況が一覧できる表示板の設置可能という。