バイデン氏優勢も勝つのはトランプ氏? シンクタンクの米大統領選レポートの分析は

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支持者の熱意が高いほうが勝つ

   バイデン氏が優勢であることを示す世論調査で判明した支持率の結果は歴然としながらも、有権者の認識はそれと一致せず、賭け市場の予想とも乖離している。

   日本総研が9月24日付で発表したレポートでは、バイデン支持者はトランプ支持者より熱意が低いため、バイデン氏の得票率が伸び悩む懸念があるからだと指摘している。「実際、近年の大統領選挙を振り返ってみると、支持者の熱意が高い候補が勝利した」とし、前大統領のオバマ氏の例を挙げた。

   日本総研のレポートによると、支持率ではバイデン氏が上回っているにもかかわらず、「どちらの候補が勝利すると思うか」を尋ねた調査では、トランプ氏が勝つと考えている有権者の方がわずかながら上回る結果も。調査は英誌エコノミストとユーガブが9月23~25日に実施。支持候補別の統計ではもちろん、それぞれの候補の勝利を予想する割合が圧倒的に高いが、支持不明を合わせた「全登録有権者」のカテゴリーでは、トランプ氏勝利を予想する割合は40%を超え、バイデン氏については40%を下回った。

   大統領選について支持率だけが結果を見通す指標になり得ないのは近年の傾向だが、今回の場合さらに先読みを困難にしているのは新型コロナウイルスの感染症問題だ。三井住友DSアセットマネジメントは、10月26日に発表した最新のマーケットレポートで米大統領選を特集し、トランプ大統領自身が感染したことが象徴するように、波乱の展開を指摘する。

   米国では1日あたりの新規感染者数が7月のピーク時に近づきつつあり、感染第3波が懸念されている。このため、すでに増加傾向にあり問題化している郵便投票が大幅に増えることになり、「選挙結果の判明が遅れたり、結果の正当性が疑われたりする懸念がある」。このため「最後まで波乱の展開」になる可能性が高いという。

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