10月になって、オレンジの飾り付けを見ると、ハロウィンらしいなと思います。今年(2020年)の仮装パーティーはオンライン化になるのかもしれませんが、街がその季節らしい彩りで華やかになると楽しい気持ちになりますね。
10月にオレンジと言えば、ハロウィンを連想するように、色には何かを連想させる力があります。その力を借りて、自社のブランドを上手に広めている例は、たくさんあります。
オレンジ色の牛丼チェーンといえば......
オレンジで有名な飲食店といえば、牛丼チェーンの「吉野家」。緑で連想するアプリといえば、「LINE」。黄色と青のインテリアショップといえば、「IKEA」。これらは、多くの人が色から会社を連想できると思います。また、色を連想した時に、ロゴマークも一緒に連想した方も多かったのではないでしょうか。
このように、企業や団体などの組織を象徴する色を「コーポレートカラー」といいます。コーポレートカラーは、その組織のロゴに使われたり、名刺やホームページに使われたり、その組織らしさを打ち出すために使われます。
ロゴマーク、コーポレートカラーの他に、その組織のスローガンやコンセプトメッセージなどをまとめて、「コーポレートアイデンティ(CI)」といいます。コーポレートアイデンティティは、大きな会社や組織だけが決めればいいわけではありません。
きょうから始まる小さなブランドであっても、この考え方を取り入れることで、名刺やホームページの発信の仕方などに統一感が出て、知ってもらう大きな足がかりになるのです。
コーポレートアイデンティティを考える時に、まずはロゴマークを作り始める例が多いようです。ロゴマークは会社名やブランド名のイメージを印象づけるように、文字デザインやマークを組み合わせて図案化したものです。
会社名の頭文字を使ったり、扱う商品のイメージを入れたり、会社のコンセプトを表現したりと、さまざまな考え方があります。