急騰したビットコインは、その後も高値圏で安定している。明治大学のITは、そんなレンジ相場の入りどころを探って、チャート図とにらめっこを続ける。「ビットコインは今後長期的に上昇トレンドに乗るような気がする」という慶応義塾大学の馬医金満は、ビットコインの長期保有とアルトコインの短期売買を狙って、仕掛けのタイミングを計る。
巻き返しを図りたい職業能力開発総合大学校のさっちんは、「このままではトップに追いつけない」と焦りつつも、とビットコインボルト(BTCV)に挑戦。「どう戦っていくか考え直した」結論の選択だ。専修大学のゆうは、今週は学業に専念。取引を見送った。
ビットコイン高値安定で勝負どころは?(明治大学)
前週末、急騰したビットコインですが、今週(10月12日週)に入り、その急騰した価格帯でレンジ相場が続いています。この急騰後のレンジ相場をよくよく見てみると、三尊天井(高値圏で見られる形状の一つ。今までの相場の上昇が終了して今後近いうちに下降局面に入ることを示す)になっていることがわかります。この形は、強いトレンド転換のシグナルであり、今後近いうちに下降局面に入ることが予想されます。
この三尊天井は、典型的な下降シグナルなので、今後、値が降下していく可能性は大きいように見えますが、上昇の材料もないわけではありません。
上図の赤い平行チャネルのレジスタンスライン(上値抵抗線)と中線を見ると、その中で値が動いていることがわかります。これを見ると、細かい部分ではあるものの、上昇トレンドが発生しているという見方もできます。
さらに、10月16日昼ごろに現れた長い陰線と下髭を見ると、ローソク足の実体が中線で止まり、なおかつそこから反発していることからも、中線がサポートラインとして意識されていることがわかります。
なおかつ、もう少し巨視的にチャートを見ると、8日の急騰から現在にかけてでき上った形が、上昇フラッグの形になっています。上昇フラッグとは、チャートにおいて、上昇トレンドの時に出現する、右肩下がりの旗のような形状のものをいいます。これは、相場が急上昇した後、しばらく保ち合いを形成する場合に、高値と高値を結んだレジスタンスラインと安値と安値を結んだサポートライン(下値支持線)から描かれるものです。
現在のビットコインは、一見すると三尊天井ですが、少し巨視的に見ると上昇フラッグの形になっているという複雑なチャートになっているようです。
今後、値が上昇する場合は、上昇フラッグのレジスタンスライン付近で一度押し合いが起こることが予想されます。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
120万円を挟んで動きのない1週間でした。スクエア社のビットコイン購入のニュースで上昇した相場が一服。高値で捕まっていたポジションが解消され、ポジション調整の相場となりました。今年のビットコインは、15万円幅のステージで推移しているため、この時は、およそ115万円~130万円のレンジ相場であったかと思われます。
コメントを書いている現在は、130万円を突破したため、上値メドは145万円程度ではないでしょうか。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月16日現在 1万1093円