いま、リーダーが注意すべきは「リモート・ハラスメント」である【尾藤克之のオススメ】

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リモート下での履歴は消せない証拠

   パワハラのダメージは、ジワジワ響いてきます。

   岡本さんは、こう言います。

「上司がパワハラ的な言動をとっていても、部下が画面のサイズやボリュームを最小にすればやりすごせますが、それが毎日のように続くと、やはり精神的にダメージを受けることになります。また、メールやチャットで送られてきたメッセージは、画面上から削除はできても、頭の中に残像として存在しつづけます」

   さらに岡本さんは、リモート下におけるメールやチャットは「消せない証拠となる」と指摘します。たしかに、対面でのやりとりであれば「言った、言わない」の水かけ論となり、決定的な証拠がありません。しかし、リモート下ではすべて記録されています。部下がパソコンや端末に録画している場合もありますが、これは動かぬ証拠になります。

   最近では、会議後数分で消えるような音声サービスも存在します。どのツールをチョイスしていくかと同時に、組織のルールやカルチャーをどう醸成していくか考えなければいけません。

   本書では、テレワークを行ううえで知っておきたい事柄や問題点をわかりやすく解説されています。問題解決のヒントにつながるはずです。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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