モチベーションは、人が何かをする際の動機づけややる理由、目的意識のことです。そのモチベーションの状態を示すのに上がった、下がったと表現します。
一般的に、モチベーションを高める大きな要因が志、目標、夢など『目指すもの』あること。一方、モチベーションが低い人は、「これ」がない人と言えます。まさに、やりたいことがない人。そんな人はモチベーションが上がるように、目指すものを探すべき。
このように言い切りたいところですが......。
堀江貴文さん「人生に目的なんて一切いらない」
「目指すものなんていらないでしょ」
と、考える人が意外に多いと思います。
日々を淡々と過ごせばいい。目指すものがあって、一喜一憂してモチベーションが上がったり下がったりなんて面倒。
そう答えてくれたのは、情報処理会社に勤務している?さん。そのほうが気持ちも安定していいと断言してくれました。あるいはホリエモンこと、堀江貴文さんは「人生に目的なんて一切いらない」「永遠の3歳児」として、今だけを全力で生きよ、とインタビューで答えています。
同じような考え方の人が増えている気さえします。その理由は目指すものについて、周囲が問いすぎているからかもしれません。
「どのようになりたいの?」「何をしたいの?」目指すものありきで聞いてくる大人がたくさんいて、それに辟易。そんな経験から、目指すものを探すことを放棄してしまった。
たとえば、知人で経営コンサルティングをしているGさんは、父親が医者で母親が音楽家。二人から「将来はどちらを目指すのか?」と日々問われ続けて、高校生のときに家出。アルバイトしながら生計を立てて、大学を卒業。ふつうのサラリーマンを経験していたら、会社が倒産。仕方なく、転職先を探すものの、なかなか見つからず、先輩が開業していた経営コンサルティング会社の見習いになったのですが、先輩が夜逃げ。残った事務所を引き継いで代表として経営をしています。
現在では社員を20名も抱える事務所になっていますが、これまで目指すことなんて1回も探したことはないとのこと。ただ、毎日を必死に生きてきただけと話してくれました。