明治大学が、どうも冴えない。今週(2020年10月12日週)も、上昇時には買いポジション、下落時には売りと「順張り」でチャレンジしたものの、結果的には一歩後退。「順張りしても、すぐに戻ってきてしまうために、どうしても利益が取れませんでした」という。慶応義塾大学も、エントリーの価格や損切りのタイミングは悪くないのに、思うように利益を伸ばせないと、頭を抱える。
トップ争いを演じる専修大学と早稲田大学は取引をお休み。明大、慶大とも、このスキを突きたいところだったが......。
検証の「後付け」解釈を減らしたい(慶応義塾大学)
10月13日(火)
今までも頭の片隅にはあったのだが、検証やトレードを行う際に同じ基準で同じ見方をするというのが相場の世界では如何に難しいのかということを、より強く感じるようになった。
検証で一番陥りやすいのが後付けの解釈であり、それが最も顕著なのが値幅を見ようとしている時であった。今一度、自分の中で認識している見方や手順を整理し、見るべき部分の優先度をはっきりさせていくことで、後付け解釈を減らしていくように努めようと思う。
今週(10月12日週)のトレードだが、前週と同じようにラインに対しての推移を元にラインの上下どちら側に行こうとしているのかを基準にトレードを行った。
図1のように後からトレードを振り返ってみると、自分のエントリーのダメなところや危ういところが見えてくる。
今週の最初のエントリーである「売り」で入ったポジションなど、エリオット波動で、5波で高値更新失敗したところからのエントリーだったが、5波で高値更新失敗なら最低でもオレンジ矢印の起点あたりまでの平行値幅は狙う位置であった。エントリーはよい位置だっただけに、早すぎる利益確定が多いのでとても悔しい思いをしている。
しかし、こうして見返すと、損切りはかなり早く行っていることがわかり、損なポジションを長く持っていないという点だけはまだ今後も怠らずにやっていきたいところである。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
基本的に多くの投資家は、自身が保有するポジションを基準に考えてしまいます。そして、そうなった時は、おおよそ正確な判断ができてないものです。「ポジションを保有していない場合にどう売買するのか」が基準ですが、逆のポジションを持っていた場合を考えてみると、別の売買戦略も見えてきます。
さて、エントリーの価格も、損切りスピードも良いなか、利益を伸ばせない問題は、分割決済を行ってみてはいかがでしょうか。1度のエントリーでタイミングを抜群に合わせることは難しいため、打診売買から入り、シナリオどおりに動いた場合は、追加エントリーを行うなど建玉を調整することでリスクも減らすことができます。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月16日現在 1万2311円
◆ 今週も取引を見合せました(専修大学)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月16日現在 1万3824円