コウペンちゃんは「どこにでもいる存在です」
コウペンちゃんのライセンスを管理し、商品化を後押しするスパイラルキュートの川上洋一社長は、「コウペンちゃんはいっぱいいて、どこにでもいる存在です」と話す。忙しい現代社会にあって、人とのコミュニケーションがうまくとれなくなり、これまでは何事もなかったことが気になったり、意思疎通が上手にできずにイライラ、ぎすぎすしたり。さらにはコロナ禍のテレワークで孤立感を覚えたりと、微妙に「空気」が変わってきた。
そんなとき、コウペンちゃんの
「ちゃんと起きてえらい!」
「ごはんたべたの? えらい!!」
「きょう一番がんばったのはあなたです!」
といったひと言が胸に刺さる。それがなんだか、ちょっとうれしくもあるのだ。
「当初は20~30代の女性が中心でしたが、最近は原画展などのイベントには男性の来場者も珍しくなくなりました。コウペンちゃんの言葉の力だと思いますよ」
と、川上社長はみている。
るるてあさんは、
「同じセリフの絵を何度も描くこともあります。特別なことをしなくても、今当たり前のように生活していることが、それだけで頑張りの積み重ねで成り立っているものだと思っています。なので、フツーだと思われる、当たり前のことは何度でも描き直していきたいです」
と意気込む。