トランプVSバイデン、22日に最後の討論会【株と為替 今週のねらい目】(10月19日~23日)

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   約2週間後に控えた大統領選を前に、米国の追加経済対策の合意が困難との見方が強まったことで、景気の先行き不透明感の高まりや外国為替相場のドル安・円高の進展への警戒感が強まっている。加えて、欧州ではフランスやドイツ、イタリアなどで1日当たりの新型コロナウイルスの感染者数が過去最多を更新するなど、再び都市封鎖や外出自粛などの経済への懸念が急速に広がっている。

   米大統領選は、最新の世論調査でバイデン候補の優勢が伝えられているものの、「隠れトランプ」の存在に実際は大接戦との見方も根強い。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • ドル円相場のゆくえは……
    ドル円相場のゆくえは……
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東京株式市場 米追加経済対策が暗礁

日経平均株価予想レンジ:2万3200円~2万4000円

2020年10月16日(金)終値 2万3410円63銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみ合いか。

   前週の日経平均株価は、2週間ぶりに下落した。トランプ政権が提示した追加経済対策を民主党が拒否。大統領選挙前の合意が困難となったこと。さらに、欧州での新型コロナウイルス感染拡大の第2波で、嫌気された。

   今週の日経平均株価は、神経質な展開の中でもみ合いとなりそうだ。米国の追加景気対策が大統領選挙前の合意が困難となったものの、国内では菅政権による第3次補正予算の編成が相場の下支えとなっている。

   ただ、欧州の新型コロナウイルスの感染再拡大に加え、外国為替相場が1ドル=105円台前半への円高が進んでいることで、懸念材料となっている。最大の焦点は22日に予定されている米大統領候補による討論会で、選挙前最後の討論会となることから、発言内容が注目される。

東京外国為替市場 米大統領選、劣勢のトランプ発言に注目

ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=104円00銭~106円50銭

2020年10月16日(金)終値 1ドル=105円40銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが弱含みもみ合う展開となりそうだ。

   前週のドル円相場は、ドルが弱含みとなった。米国の追加経済対策が、米大統領選挙前の合意が困難になったことや、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大でリスク回避のドル売り・円買いが優勢となり、ドルは1ドル=105円台前半まで下落した。

   今週のドル円相場は、ドルの弱含みもみ合いが予想される。米国の追加経済対策の遅れや、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大が、ドルのリスク要因になっている。ただ、相場にはかなり織り込みが進んでいることや、市場が米大統領選で民主党のバイデン候補の勝利を織り込み始めていることもあり、ドルが大きく下落する可能性は少なそうだ。

   焦点は選挙前最後となる米大統領候補による討論会。劣勢が伝わっているトランプ大統領が、どのような発言をするのかに注目が集まっている。

   経済指標は、国内では19日に9月の貿易収支、23日に9月の全国消費者物価指数などが予定されている。

   海外では、19日に中国の7~9月期GDP(国内総生産)と9月の小売売上高、9月の鉱工業生産、20日に米国の9月住宅着工件数、21日に米国の地区連銀経済報告(ベージュブック)などが予定されている。

(鷲尾香一)

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