東京外国為替市場 米大統領選、劣勢のトランプ発言に注目
ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=104円00銭~106円50銭
2020年10月16日(金)終値 1ドル=105円40銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが弱含みもみ合う展開となりそうだ。
前週のドル円相場は、ドルが弱含みとなった。米国の追加経済対策が、米大統領選挙前の合意が困難になったことや、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大でリスク回避のドル売り・円買いが優勢となり、ドルは1ドル=105円台前半まで下落した。
今週のドル円相場は、ドルの弱含みもみ合いが予想される。米国の追加経済対策の遅れや、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大が、ドルのリスク要因になっている。ただ、相場にはかなり織り込みが進んでいることや、市場が米大統領選で民主党のバイデン候補の勝利を織り込み始めていることもあり、ドルが大きく下落する可能性は少なそうだ。
焦点は選挙前最後となる米大統領候補による討論会。劣勢が伝わっているトランプ大統領が、どのような発言をするのかに注目が集まっている。
経済指標は、国内では19日に9月の貿易収支、23日に9月の全国消費者物価指数などが予定されている。
海外では、19日に中国の7~9月期GDP(国内総生産)と9月の小売売上高、9月の鉱工業生産、20日に米国の9月住宅着工件数、21日に米国の地区連銀経済報告(ベージュブック)などが予定されている。
(鷲尾香一)