約2週間後に控えた大統領選を前に、米国の追加経済対策の合意が困難との見方が強まったことで、景気の先行き不透明感の高まりや外国為替相場のドル安・円高の進展への警戒感が強まっている。加えて、欧州ではフランスやドイツ、イタリアなどで1日当たりの新型コロナウイルスの感染者数が過去最多を更新するなど、再び都市封鎖や外出自粛などの経済への懸念が急速に広がっている。
米大統領選は、最新の世論調査でバイデン候補の優勢が伝えられているものの、「隠れトランプ」の存在に実際は大接戦との見方も根強い。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 米追加経済対策が暗礁
日経平均株価予想レンジ:2万3200円~2万4000円
2020年10月16日(金)終値 2万3410円63銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみ合いか。
前週の日経平均株価は、2週間ぶりに下落した。トランプ政権が提示した追加経済対策を民主党が拒否。大統領選挙前の合意が困難となったこと。さらに、欧州での新型コロナウイルス感染拡大の第2波で、嫌気された。
今週の日経平均株価は、神経質な展開の中でもみ合いとなりそうだ。米国の追加景気対策が大統領選挙前の合意が困難となったものの、国内では菅政権による第3次補正予算の編成が相場の下支えとなっている。
ただ、欧州の新型コロナウイルスの感染再拡大に加え、外国為替相場が1ドル=105円台前半への円高が進んでいることで、懸念材料となっている。最大の焦点は22日に予定されている米大統領候補による討論会で、選挙前最後の討論会となることから、発言内容が注目される。