リノベでテレワーク仕様の「職住融合型賃貸」物件
テレワークの導入が進み、自宅を改造してワーキングスペースを設けるケースも増えているが、持ち家や分譲マンションならともかく、賃貸物件ではままならない。そこで、ついに「職住融合型賃貸」の物件が登場した。
横浜市の不動産会社、フロンティアハウスが開発した「With working」がそれ。10月15日に発表した。東京都目黒区にある賃貸物件である、間取り2LDKの洋室をリノベーションして、壁一面利用した棚とデスクを備え付けたワーキングスペースを設けた。あえて面積を狭くし、仕事に集中できる空間を演出した。
また、もともと3点ユニットだったバスルームを、バスとトイレ、洗面台に分けて、仕事場としてのメリハリにも配慮した。
同社では新型コロナの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、4月初めから5月末までの2か月間、全体の半数程度の社員がテレワーク。従業員からは
「自宅に仕事用のデスクがなくてつらい」
「集中できる空間がない」
「オンライン会議や通話時に家族に気を遣う」
など、一般的な賃貸住宅の間取りで仕事することの難しさを指摘する声が多数寄せられた。そこで、商品企画チームでが賃貸住宅の在り方を見直し、働ける機能を加えた「職住融合賃貸」のリノベーションを企画した。