成功したいなら責任を回避してはいけない!
責任回避は心理学でいう「認知的不調和」という理論で説明できます。
認知的不協和とは、人が自身の中で矛盾する事実を突きつけられたときに感じる不快感のことを表します。不快感を抱えているので、人間はそれを解消するために自身の態度行動を変更しようとします。これが「認知的不調和の解消」という行動です。
ジョンさんは、
「人は誰しも自分が一番かわいいもの。そこで手っ取り早いのが『これは衝動買いではない』と否定に走ることなのです。『自制心のない自分』を『残業を頑張った自分』に置き換えるのです。この買い物は『自分へのご褒美』にすることで、衝動買いの事実を否定できるわけです」
と言います。
「何もしなければ少なくとも失うリスクはない。本当にそうなのでしょうか? 確かに何かをはじめればそれを失うリスクというものは存在します。将来に対する明るい材料が見えない現実。だからこそ何もしない。それで、本当に何にも失わないことになるのでしょうか。仕事(キャリア)面でも、何もしないということは、絶対的に頼っている会社というパイプが途絶えてしまうリスクに無防備に露出されているということを意味するからです」
ジョンさんは、そう言うのです。
本書には今回紹介した「自分へのご褒美」のようなわかりやすい事例が紹介されています。事例を踏まえて、毎日実践できるアクションプランを作り上げてみてはいかがでしょうか。(尾藤克之)