「ホンダファンはしばし待て」
「完全に撤退であります。将来のことは白紙であります」――。2008年12月5日、当時のホンダの福井威夫社長は記者会見で、そう言ってF1からの完全撤退を発表した。09年シーズンから、レースへの参加を取りやめたほか、ドライバーとの契約も解消、エンジンの供給も取りやめた。
世界的な金融危機の波及で、年間数百億円ともいわれる、巨額の経費がかかるF1事業が経営に重くのしかかった。このときはF1のエンジニア約400人を、今後の商品開発に振り分けるとしていた。
しかし、その後のハイブリッド型パワーユニットが導入された翌年の2015年に復帰して、現在の第4期を過ごしてきた。そうしたことから、ネット上にはこんなコメントも。
「実験場としてF1に参戦しているんだから、現状のレギュレーションでは得るものがもうないという判断なのかな。これでF1が完全電動車に限るとなったら、また参戦するであろう。 ホンダファンはしばし待て。電池交換のピットイン時間だ」
「Hondaは60年代、80年代に撤退、参戦している。今回撤退して、またいつか帰ってくる日を信じましょう。F1がそれまで続いていたら良いな」