今週(2020年10月5日週)は、ビットコインが一気に上昇。それにつられてアルトコインも上向いた。トップを走る慶応義塾大学の馬医金満は、保有していたリップルをすべて売却。利益を得た。カソツー大学対抗戦の原点1万円から、「なんだかんだで50%のパフォーマンスが出せていて、ビックリです」という。専修大学のゆうは、ビットコインでプラスを確保。しかし、米大統領選を控える相場に、「今後も慎重に売買を判断したい」と、気持ちを引き締める。
職業能力開発総合大学校のさっちんは、オーエムジー(OMG)に挑戦。ところが、驚きの打ち(入力)ミス。「スマホで簡単に売買できますけど、それゆえ打ちミスだけで大きな損失になることも......」と、反省する。明治大学のITは、一気に上昇したビットコイン相場に、その後の成行が判断しづらく取引は様子見した。
突き放しにかかる慶応大に待ったをかけるのは、どの大学か!?
上昇か下降か、判断しづらかった(明治大学)
10月8日夜、1万600ドル近辺で推移していたビットコインが、一気に上昇しました。一気に7月末から9月初旬までのレンジ相場の底値くらいまで値を戻したことになります。もともと、上の画像で見て取れるように、9月中旬あたりから、対称三角形の、需要と供給が拮抗している際に現れる「三角保ち合い」が形成されていたため、上昇するか下降するか、テクニカル分析だけでは判断しにくい状況でしたが、今回は上昇に転じたことになります。
さらに、今回の急騰が発生した要因として、急騰が発生する直前、長期・中期・短期、すべての移動平均線が重なったところを上抜いたこともあると思われます。この、3重の移動平均線を上抜けた勢いで、収束までまだ少し時間はありましたが、三角保ち合いも上抜けたのでしょう。
この上昇は、いくつか上昇が食い止めたれる可能性のあった意識ラインも超えてきました。その一つが、1万900ドルのラインでした。9月28日と10月1日の高値が双方ともこのラインで反発を食らっているため、多くのショート勢はここでショートポジションを持つことを画策していたようです。実際、1万900ドルに到達した瞬間、少し調整されますが、今回は9月末と10月初旬のトライのように、下に反発することなく、上昇していきました。
また、1万1200ドルラインも、8月に形成された三尊天井(高値圏でしばしば見られる形状の一つで、今までの相場の上昇が終了して今後近いうちに下降局面に入ることを示す)のネックラインだったので、ここもかなり意識されていたラインではありましたが、調整されることなく、そのまま上昇していきました。
今後、この上昇がトレンドとなり、年末相場に向けてトレンドが続いていくことになれば、前述した三角保ちあいのサポートライン(下値支持線)が、三角保ち合いだけにとどまらず、10月、11月までの長いチャートにおけるサポートラインになる可能性があります。
少なくとも、今回の上昇で図にあるような大きな平行チャネルのサポートラインが強く意識されていたことは確かだったのではないでしょうか。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ビットコインは、三角保ち合いや三尊天井といったチャートパターンが極めて有効であることが多々あります。今回、引かれてあるトレンドラインもきれいにワークしており、三角保ち合いをブレイク後にニュースが伴い上昇するという結果になりました。
個人的には、スクエア社のニュースはきっかけに過ぎずに、ビットメックス(BitMEX)の告訴とトランプ米大統領のコロナ感染ショックによる行き過ぎた相場が元に戻るという展開とみています。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月9日時点 1万1903円